「勝手に」丁寧語・敬語・例文「勝手にどうぞ」「勝手にしないで」は? | メモっとこ

「勝手に」丁寧語・敬語・例文「勝手にどうぞ」「勝手にしないで」は?

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退職する同じ部署の子への贈り物を、先輩に相談せずにこちらで決めてしまった…。

「勝手に決めてしまってすみません」って伝えるべきよね?

あれ? 「勝手に決めてしまってすみません」って言い方、合ってるのかな?

先輩に使うのに、もっと丁寧な言い方ってないだろうか。

勝手に】 という言葉の敬語はなんだろう?

 

答えは、

勝手に」という言葉には、これと決まった敬語や謙譲語はないです。

それぞれのシチュエーションによって、様々に言い換えられます。

 

つまり、

似たような別の言い方に言い換えることによって、丁寧な言い方にするが正解。

 

ですから、「勝手に決めてしまってすみません」と伝えたい場合は、シチュエーションに合った言い方を使い分けると良いのです。

 

たとえば

「こちらの一存で決めさせていただきました。申し訳ありません。」
「ご相談もせずに話を進めてしまい申し訳ありません。」

 

これなら職場の先輩に使っても失礼のない言い方ですよね。

 

あれ? 【勝手に】にはまだまだ他の使い方もありますよね?

 

勝手にどうぞ」とか

勝手にしないで」とか

好き勝手言う」とか。

 

日本語っていろんな意味や使い方があって難しいですよね。

これらの言い方についても、ひとつずつ順番にみていきましょう!

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「勝手に決める」「勝手にどうぞ」の敬語と例文

勝手に決める】や【勝手にどうぞ】などと使うときの【勝手】には、共通の意味があります

なんでしょうか?

 

「勝手に=許可なしで」の丁寧な表現、例文

これ、意外と英語にしてみるとニュアンスがつかみやすかったりします。

Don‘t take these books out without premission !
(本を勝手に持ち出さないでよ!)

 

そうです!「勝手に=許可なしで。」という意味があるんです。

 

ですから、この「許可なしで」という意味を他の丁寧な言葉に言い換えればOKです。

 

【勝手に決めてごめんなさい】

「勝手ながら、こちらの独断で決めさせていただきました。ご了承ください。」

「ご相談もせずに決定してしまい申し訳ありません。」

「私の都合で一方的なご連絡になりました。申し訳ありません。」

 

【勝手にどうぞ(声掛けはいりませんよ)】

「ご自由にお取りください。」

「声掛けは不要ですので、ご自由にお使いください。」

 

シチュエーションに応じて使い分けてみてください。

「勝手に=あなたの自由ですよ」の丁寧な表現、例文

そして【勝手にどうぞ】の意味のなかには

もうひとつ違うニュアンスも含まれています

なんでしょうか?

 

また英語の例文で考えてみましょう。

Whether you go or not, it’s up to you.
(どこへ行こうが君の勝手だ)

 

そう!この「up to you 」

君次第だよ、君の自由だよ。

 

ですから、【勝手にどうぞ】のシチュエーションのなかには、

あなたの自由に。とか

あなたのやりたいように

という意味を含めて次のような言い換えもできます。

 

【勝手にどうぞ(あなたの自由ですよ)】

「どうぞお好きなようにアレンジされてください。」

「どうぞ(都合の)よいようになさってください。」

「あなたのよいようにされてください。」

「ご随意におくつろぎください。」

 

などの言い換えもできるのです。

 

他にも、目上の方にプレゼントを贈るときなど

「よかったらお使いください」という表現を使いたくなりますが、微妙に上から目線の表現だったりします。

目上の方に贈り物するときの正しい表現と気の利いたメッセージをご紹介します。

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「勝手にしないで」「勝手に入る」の丁寧語。嫌だとやんわり伝える例文は?

では今度は、「勝手にしないで。(勝手に入らないで)」という時の丁寧な言い方についてみていきましょう。

勝手にしないで。」という時は、たいてい嫌だからやめてほしいときですよね。

やらないでほしい。もしやるなら許可をとってほしい。そんな本意が含まれますよね。

これを、やんわりと角がたたないように伝える言い方をご紹介します。

 

【勝手にしないで】やんわりと角の立たない伝え方

「勝手に触らないで」

「勝手に話を進めないで」

 

このような表現を丁寧に伝えるには

最初に「恐れ入りますが」をつけて、続けるのがベストです。

 

「勝手にしないで」の丁寧語→「恐れ入りますが」

「恐れ入りますが、使用される際はお声がけください。」

「恐れ入りますが、許可のない撮影はご遠慮くださいますようお願い致します。」

「恐れ入りますが、許可のないお客様の立ち入りはお控えください。」

「恐れ入りますが、変更の場合はご相談いただけると助かります。」

 

まず、「恐れ入りますが」や「失礼ですが」「大変恐縮ですが」と前もってことわっておくと、

相手方は心理的に優位に立ったような印象を受けます。

ですから、そのあとにつづく「勝手にしないでよ」という内容もわりとすんなりと受け入れることができるのです。

 

このように、やんわり伝えたいときは、クッションとなる言葉をじょうずに取り入れることもポイントですね。

 

「勝手にしないで」の丁寧な言い換え→「事前にお声がけください、ご相談ください」

それから、

やめて」を前面に伝えるのではなく

やるならこうしてほしい」を前面に出すのも効果的ですよ。

 

「~の場合は、お声がけください。」

「~の際は、事前にご相談ください。」

このような言い方を選ぶことで、相手がより一層内容を受け入れやすくなります。

相手の気持ちに配慮した、上手な言い回しを探してみてくださいね。

 

【勝手に入らないで、勝手に入る】丁寧な言い方

「勝手に入らないで」を丁寧に言い換えるときも、同じです。

たとえば、試着室や更衣室、授乳室など使用前にひとことほしい時は

「お入りになる前にスタッフまでお声がけください」

「〇〇をお使いになる際は事前に〇〇までお知らせください」

などですね。

 

また、「勝手に入る」を丁寧に言う時は

(入られる側)→「ご自由にどうぞ」「ご自由にお使いください」

(入る側)→「失礼します」

と言い換えられますね。

 

 

では、目上の方や上司・取引先など「(あなたは)どう思うか」尋ねたいときは、どのような表現がふさわしいでしょう。

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まとめ 

「勝手に」という表現の、丁寧な言い換え方をいろいろとみてきましたが、

つくづく日本語は難しいな、と考えさせられたような気がしますね。

日本語にてづまりになったら、時々英語に変換して考えてみるのもオススメです。

英語では、なるほどこんな簡略した表現で大丈夫なんだ!などと新しい発見もあります。

 

目上の人に使うときに間違った使い方をしないように、自分が使いやすい言い回しをひとつ決めておくとよいかもしれませんね。

 

また、会話ではよく使うけれど、仕事や目上の方に使うのはNGな表現は他にもあります。

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