ミツカンのカンタン酢。手軽でほんとに便利ですよね。
なかでも一番手軽に作れるレシピはピクルスではないでしょうか。
野菜を切って漬けてあとは冷蔵庫で放置するだけ!
忘れたころに出来上がって、「あと一品。」という時に助けてくれる存在です。
でも、ピクルスって気づいたら冷蔵庫の奥にずっとありませんか?
ミツカンのホームページによると、カンタン酢で作ったピクルスは、
美味しく食べるには3日以内、
そうでなくても一週間を目安に食べきることを推奨しています。
「ピクルスなんだから保存食でしょ。」
「お酢は腐らないから大丈夫!」
ちょっと待って! そう思っているあなたは要注意ですよ。
2つの盲点を突いてさしあげましょう。
まず第一の盲点は
カンタン酢でパパっと作った自家製ピクルスはカビ・雑菌に注意
→ピクルスづくりで面倒な煮沸消毒の工程をごっそり省いてますよね?
第二の盲点は、
そもそもカンタン酢は、純粋なお酢ではない。
→添加物が含まれていると、お酢そのものよりも傷みやすくなるんです。
自家製ピクルスを長持ちさせるために大切なのは、煮沸消毒です。
保存瓶はもちろんのこと、漬ける野菜も最初に煮沸してからピクルス液につけます。
そもそも時短のためにカンタン酢を使ったんだから、そんな面倒な工程、やってるわけないじゃん!!そんな事する時間があるなら、ピクルス液から作ってますよ。
その通りですよね。
だから、カンタン酢のピクルスに日持ちを期待してはいけませんってわけです。
もし、純粋なお酢=醸造酢そのものなら、開栓後は冷蔵庫で約1年保存できます。
ただし長期保存すると、酸化したり味が変化したりと、「劣化」が進みます。
だがしかし!
「カンタン酢」は純粋なお酢ではありません!
醸造酢に、果糖ブドウ糖液糖、塩、レモン果汁、こんぶだし、酸味料、調味料(アミノ酸等)、香辛料などなど、とにかくたくさんの添加物が含まれています。
なんと、カンタン酢は純粋な醸造酢の割合は、全体の約20%。
あとの80%がすべて添加物なのです。
添加物が多く入っていればいるほど、はやく「劣化」が進み、傷みやすくなります。
だから、カンタン酢のピクルスに、お酢本来の腐らない性質など求めてはなりませんってわけです。
▼そんなわけで残念なことに、カンタン酢は太りやすいのです…
カンタン酢は、開栓後、冷蔵庫で3~4か月を目安に使い切るのがおススメです。
でも、どうしても食べきれなかった場合は・・・・冷凍ができます!
だからといって、瓶ごと冷凍してはいけませんよ。
ピクルスの冷凍保存の仕方をご紹介しましょう。
カンタン酢のピクルス、冷凍できるレシピは?
ここでは、冷凍生活アドバイザーが提唱する「西川式ホームフリージング」
のレシピをご紹介します。
https://frozenfoodpress.com/2017/02/14/nishikawa-freezing-+vegetable
ピクルスを冷凍する場合は、ジップロックに入れて、空気をぬいて密閉することが
大事なようですね。
漬け込んですぐに冷凍すると、酸化や乾燥を防いで、冷凍中に味もしみこむのだそうですよ。
そして、解凍は流水解凍がおススメです。
そもそも、野菜の冷凍って難しいですよね。
スカスカになったり、ぐしゃっとなったり、私も何度も失敗しています。
失敗の原因は、水分量と冷凍のスピードにあるそうですよ、ご存じでしたか?
市販の冷凍野菜などは、機械を使って急速冷凍を行っていますよね。
なぜ、急速冷凍??
それは、氷の結晶ができるときの時間と、結晶の大きさに関係があるからです。
食べ物が凍るとき、食べ物内の水分が氷になって全体が凍っていきます。
水が氷になると結晶ができますよね?
結晶ができる温度は、-1℃~-5℃ だそうです。
この温度帯をゆっくりと通り過ぎるとき、氷の結晶は大きくなります。
反対に、この温度帯を速く通り過ぎるとき、氷の結晶は小さくなります。
氷の結晶が大きくなると、そのぶん野菜の組織を壊していってしまうのです。
組織が壊れた野菜を解凍して氷の結晶がいなくなると、そこは空洞になってしまいます。
これが、スカスカやぐしゃっとなる原因なんです。
ですから、ピクルスに限らず野菜を冷凍するときに、一番注意することは、
なるべく早く凍るような工夫をすることです。
少量ずつ小分けにする。
なるべく平らにして、冷凍時間を短縮する。
こうすることで、解凍したときに野菜の品質を落とさずに、美味しく食べることができますよ。
カンタン酢の賞味期限切れ未開封でもNG。醸造酢はまな板スポンジ除菌に
賞味期限が切れたお酢を、お掃除に使っているという人は多いのではないでしょうか。
だって、そのまま捨ててしまうのはもったいないですものね。
では、「カンタン酢」もお掃除に使える?
いいえ、答えはNO!
お掃除や除菌に使用できる「お酢」は、「醸造酢」に限ります。
カンタン酢の純粋な酢の成分は、たったの20%でしたよね。
賞味期限がきれたカンタン酢は、残念ながら、お掃除や除菌の効果はありません。
むしろ、添加物の劣化が進んでいるので、未開封でも処分することをおススメします。
お酢(=醸造酢)は酸性なので、アルカリ性の汚れをよく落としてくれます。
さらにお酢には殺菌効果もありますので、まな板やスポンジなどキッチン周りの除菌に
最適なんです。
お酢の殺菌効果は昔から言われており、なんだかおばあちゃんの知恵袋的な感じで使われていますが、ちゃんと科学的にも実証されています。
O-157 腸炎ビブリオ サルモネラ菌 ボツリヌス菌 など食中毒を引き起こす様々な菌に
対する抗菌効果が確認されているそうですよ。
賞味期限切れお酢をつかってお掃除や除菌をする方法をご紹介します。
水:お酢 = 1:2 の割合でよく混ぜます。
スプレー容器に入れて吹きかけて使用します。
基本はこれだけです!
汚れ落ちの効果や除菌効果を高めるポイントは、
なるべく長くお酢の成分を掃除したい面と接触させておくことです。
そのために、
- 台所洗剤をすこし混ぜる。
洗剤の泡立ち効果を利用します。
泡立ちがよいと、泡が汚れた部分に密着してながく接触できます。
- キッチンペーパーなどにしみこませてはりつけておく。
汚れをおとしたい部分にキッチンペーパーを敷き、そのうえからお酢のスプレーをたっぷりとふきかけます。
こうすることで、流れおちたり乾燥したりするのを防ぎ、長時間、お酢の成分を接触させることができますよ。
まとめ
いかがでしたか?
「カンタン酢」を使ってピクルスをつくるときは、なるべく一回で食べきれる程度の量で
浅漬けのようにフレッシュさを楽しむのが良さそうです。
万が一食べきれずに残ってしまった場合、冷凍することもできました。
冷凍するときは、ジップロックに小分けにして、密封。
なるべく短時間で冷凍できるようにするのが、美味しさを保つ秘訣です。
そして、一番のポイントは
「カンタン酢」って謳ってるけど、実は「酢」ではない!ということ。
この認識さえもっていれば、利用の仕方を間違えずに、じょうずに使っていけそうです。