サンポールは、塩酸を主成分とした酸性の洗剤で、一度は目にしたことがある方も多いかと思います。
トイレ掃除の際に使用する洗剤ですが、
サンポールは何に使用してもいいというわけではありません。
酸性の洗剤は、塩酸の割合によっては危険が伴うため、十分に取り扱いに注意が必要となります。
主にサンポールは、陶器やホーローなど比較的に耐久性に優れた素材に使うことが多い洗剤です。
それ以外にもプラスチックや樹脂製品にも使用することができます。
しかし、サンポールでプラスチックは溶けると耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
これは、サンポールの酸の成分が強いことで言われるのですが、
実際は溶けるというよりも、サンポールの酸によってプラスチックが焼けたり、変色してしまうということを指します。
このように、サンポールはトイレの便器に付着した尿石や水垢などには効果的ですが、
プラスチックなど使用するものによっては、変色などの危険が伴うため注意する必要があります。
ここからは、
サンポールでキッチンのシンク掃除は危険!
サンポールのシミ・酸焼けを直すには?
についてお話しします。
サンポールでキッチンシンク掃除は危険!ステンレスのシミ・酸焼けも
トイレ以外にも水垢が気になる場所といえば、キッチンですよね。
わが家は毎晩、キッチンを使用した後はシンクを拭きあげて水垢ができないように注意しているのですが、少しさぼってしまうとあっという間に水垢だらけになってしまいます。
大掃除などの際は、特に念入りにしようと思って洗剤でゴシゴシ磨くこともあるかと思います。
しかし、キッチンのシンクでサンポールなど酸性の洗剤は使用しないようにしましょう。
わが家のキッチンシンクは、ステンレス製の一般的な物なのですが、このようなステンレス製のシンクにサンポールを使用してしまうと、一瞬で変色し黒くなってしまう(酸焼け)危険性があります。
そして、一度変色してしまうとなかなか直すことができません。
サンポールは強力な洗剤なので、いくら水垢に効果的だからと言ってもシンクに使用するのはおすすめできません。
掃除業者などプロの方は、シンク掃除にサンポールを用いることもあるとのことですが、一般人である私たちは使用するのは難しく危険です。
シンクが変色してしまうということは、それだけサンポールが強力な洗剤で、素人判断で使える洗剤ではない、ということです。
▼マジックリンも種類が色々ありますが「アルカリ性・中性・弱酸性」など成分がまったく違います。
洗剤はなんでもいいというわけではなく、
逆に傷めてしまうこともあるんです。
サンポールの変色・酸焼けを直すには?業者に依頼!研磨やパーツ交換
前述したように、サンポールによって酸焼けを起こし、変色してしまった場合は、簡単に直すことはできません。
キレイにしようと思ってサンポールを使ったのに、結果自分ではどうにもできなくなってしまったという悲劇も多くあります。
万一、サンポールなどでステンレス製のシンクを傷めてしまったときは、
自分で無理になんとかしようとせずに、掃除の専門業者に修理依頼するのがおすすめです。
専門業者に修復を依頼した場合、変色してしまった部分を削り、研磨することで元通りに直すという方法が多く使用されています。
ただし、変色の状態がひどい場合などは、シンク丸ごと交換しないといけないこともありかなりの大作業になるとのことです。
シンクの掃除をしようと思っただけなのに、直すために業者に頼んだり、パーツを交換したりするとなると修繕費用だけでもバカになりませんよね。
サンポールによる悲劇を起こさないためにも、洗剤はむやみやたらに使用せず、使用用途をしっかりと確認し正しく使うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大掃除の時など、つい気合を入れすぎていつもやらないような作業をした結果、思わぬ失敗につながることも。
特にサンポールなどの強力な洗剤を使用する場合は、危険も伴いますし、使用する対象の材質によっては、焼けて変色してしまう危険性もあるということがわかりました。
キッチンのシンクなどはステンレス製のものが多いこともあり、その部分のサンポールを使用してしまうとすぐに変色し、直すのにも一苦労です。
そんな時は、無理をせずに専門の業者へ依頼するようにしましょう。
業者に依頼すれば、研磨やパーツ交換で元通りにキレイなシンクに蘇らせてくれますよ。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。