カブは、生でも美味しいし、火を通しても食感が変わって美味しい、万能食材です。
でも、冷蔵庫の常駐メンバーというよりは、ちびまるこちゃんで言う花輪くんのような
時々登場する素敵キャラ。
「旬の時期にスーパーで安かった」や「大量にいただいた」など。
そういうときは、わたしはたいてい煮物を作ります。
特に寒い日のあたたかいカブの煮物は、身体も心もあったまってホッコリするメニューのひとつですものね。
でも煮物って、ついついたくさん作ってしまいませんか?
食べきれずにしばらくは毎日冷蔵庫でお見かけするってこと、私も経験があります。
そういうとき、どうしていますか?
「煮物は日持ちしないし、冷凍するとまずくなるから、無理して食べきってしまう」
そんなあなたに朗報です。
かぶの煮物も、美味しさを損なわずに冷凍保存できます!
かぶの煮物は、冷蔵庫では約3日~4日が限界です。
でも冷凍すると、2週間ぐらいは美味しく食べられるんです。
おいしさを保つには、冷凍と解凍の仕方にポイントがありますので、
このまま読みすすめてくださいね。
それから、違う料理にリメイクもいいですね!
かぶの煮物からの、アレンジレシピもご紹介しますよ。
かぶの煮物、冷凍&解答のコツ
かぶは水分が多いので、冷凍が難しそうな野菜ですが、実は冷凍しても色や味の少ない野菜でもあるんです。
まず、冷凍する場合のポイントは次の2点です。
- ジップロックなどに入れて空気をぬき密封する。
- 早く凍るように少量ずつ小分けにする。
これは、冷凍のメカニズムに関係があるからです。
冷凍すると、食べ物の中の水分が氷になって全体が凍ります。
水が氷になるときに結晶ができますが、この結晶ができる温度はきまっています。
結晶ができる温度帯は-1℃から-5℃ です。
仮に「ゴールデン温度帯」と呼ぶことにしますね。
ゴールデン温度帯を速いスピードで通過したとき → 結晶の大きさが小さくなります。
ゴールデン温度帯をゆっくり時間をかけて通過したとき → 結晶の大きさが大きくなります。
結晶の大きさが大きくなると、その分、まわりの細胞組織を破壊してしまいます。
破壊された部分は、氷の結晶が解けてなくなったとき、空洞になります。
この組織が破壊された空洞が、
冷凍すると食感がかわって、やわらかくなったりスカスカになったりする原因です。
ですから、
冷凍している間の乾燥を防ぎながら(空気をぬいて密封)
できるかぎりの急速冷凍(小分けにする)をすること
これが、美味しさを保つ秘密です。
煮物などの味をつけた料理は、冷凍すると味がよく染み込むというメリットもあります。
細胞組織が壊れて空洞ができると、解凍したときにその部分まで調味料が入り込むため
味がよく染み込むというわけですね。
解凍するときにもポイントがあり、次の2種類の解凍方法がおススメです。
- 凍ったまま鍋に入れて一気に加熱する。
- 冷蔵庫内か、氷水につけて解凍する。
解凍の際は、食中毒に気を付けることが大前提です。
常温(5℃~25℃)で解凍することは、菌の繁殖にとって格好の環境になってしまいます。
常温での解凍は避けましょう。
そして、冷凍のときと同じく、ゴールデン温度帯を速く通過するのがポイントです。
ゴールデン温度帯にながくとどまっていると、一度解けた水分が再び凍ることがあります。
そうすると、周辺組織にさらにダメージを与えるので、食感が悪くおいしくなくなってしまうというわけですね。
氷水は、冷蔵庫と同じぐらいの温度ですが、水は空気よりも熱を伝えるスピードが速いので
はやく解凍することができてオススメです。
凍ったまま加熱調理することもOK!
ゴールデン温度帯を素早く通過し、さらに菌の繁殖が活発になる5℃~25℃も素早く通過するので、安全においしさを保つことができますよ。
かぶの煮物アレンジ、人気レシピ5選!
今日食べて余った料理を、明日違う料理にリメイクするのは、主婦の腕の見せ所ですよね。
ここでは、私が実際に作ったりしたオススメのアレンジレシピをご紹介します。
アレンジする際のコツは、「かぶ・冬瓜・大根はみな兄弟!」です。
冬瓜や大根を使ったレシピは、かぶで代用してもとても美味しいです。
かぶと鶏ひき肉のそぼろ煮
やっぱりコレですよね。
かぶの煮物からアレンジするときは、かぶに味が染みているので、
ひき肉を炒めたあと、先にひき肉だけを味付けして、あとからかぶを投入するとよいようです。
これ、「かぶ・冬瓜・大根はみな兄弟」の法則で、冬瓜でも大根でもとても美味しいですよ。
かぶの煮物リメイク!具がゴロゴロの即席豚汁
こちらのレシピは、もともとがかぶと油揚げとインゲンの味噌煮からアレンジして豚汁を作っているレシピですが、味噌煮ではなくても大丈夫です!
ちょっとぐらい煮崩れしても豚汁なら気にならないし、他の野菜もいっぱい摂れるのでオススメですよ!
かぶと肉団子のスープ
やはり、スープ系は調理が簡単で、アレンジに強いですね。
私は肉団子ではなく、かぶの煮物と冷凍餃子をドーンと入れて作ってみましたが、
とても美味しかったですよ。
とろ~りかぶのグラタン
グラタンも、かぶのとろとろの食感を利用できるレシピですよね。
かぶって意外とクリームソースと合うんですよね。
寒い日におススメです。
ぶりとかぶの生姜煮
これも、「かぶ・冬瓜・大根はみな兄弟」の法則です。
ぶり大根が美味しければ、かぶ大根も美味しいです。
かぶは一度煮物にしたあとなので、味付けが濃くならないように調整が必要です。
まとめ
かぶの煮物は意外と足がはやく、冷蔵庫内でも3日程度。
大量にかぶの煮物をつくってしまったときは、上手に冷凍保存したり、違う料理にアレンジしたりすることができました。
ご紹介したなかに、試してみたいアレンジレシピは見つかりましたか?
冷凍と解凍のコツは、メカニズムを理解していれば、かぶの煮物以外でも
ほぼどのメニュー、どの食材でも対応できる方法です。
是非試してみてくださいね。