蛇は、爬虫類の中でも人気のある動物ですよね!
飼っている方も多い印象があります。
あの細長い体で自分よりも大きな獲物を丸呑みしたり、あくびのような可愛い仕草をしたりします。
そもそも大きく口が開いているのは、本当にあくびなのでしょうか?
実は、あくびのように見えますが、「あご直し」という口の体操のようなものなんです。
また、蛇にも人間と同じように2つ肺があり、呼吸をおこなっています。
口を開けて呼吸はしないため、口が開いた状態が続く場合は病気の可能性もあります。
今回は、蛇の呼吸の仕方を始め、口を開ける原因など詳しくお伝えしていきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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蛇の呼吸の仕方は?嗅覚もある。丸呑み時は肺末部の「嚢状肺」で換気
先ほどもお伝えしたように、蛇は人間と同じように肺が2つありますが、左右大きさが異なります。
左肺は、萎縮しており痕跡程度ですが、右肺は蛇の体に合わせて細長く体に収まるように作られています。
右肺は、頭側から「気管肺」、「気管支肺」、「嚢状肺」という仕組みで形成されています。
人間は横隔膜を動かして肺を伸縮させ呼吸をしますが、蛇の呼吸の仕方は肋骨を開閉させることで肺に空気を送っています。
獲物を丸呑みした場合、気管が圧迫され肋骨を動かすことができず呼吸ができません。
その際は、右肺の肺末部にある「嚢状肺」と呼ばれる部分を収縮、拡張させることで換気をおこなうことができます。
体より大きな獲物を食べる姿は衝撃的ですが、呼吸の仕方も変化させて食べていたなんてすごいですよね。
また、蛇は嗅覚もとても優れているため、
鼻からにおいを感じるだけではなく、舌を出し入れすることでもにおいを感じます。
細い体の中には、優れた器官がたくさんあるんですね!
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蛇が口を開ける・開けたままは「あくび」ではなく病気の可能性も
蛇が大きく口を開ける姿は、まるであくびをしているようで可愛らしいですよね。
なぜ口を開けるのかというと、先ほどもお伝えしたように蛇は自分の体より大きな獲物を丸呑みするため、獲物を食べた後などあごがずれてしまい口が開いてしまうことがあります。
簡単に言うとあごがはずれてしまっているような状態です。
そのずれを直すために「あご直し」をする様子があくびに似ていると言われています。
しかし、口が開いたような状態が続いていると病気の可能性もあります。
蛇は健康な時は口を閉じて呼吸をおこなっていますが、口が開いたままの場合は肺炎などにかかってしまっていることがあります。
蛇は鼻孔を通して呼吸をおこなっているので、鼻炎や鼻づまりが原因で口を開いたままになってしまうこともあるとのことです。
どちらにしても何かしらの感染症になっている可能性があるため、早めに対応してあげる必要があります。
まとめ
蛇は人間と同じように肺が2つあることがわかりました。
口を開けて呼吸をする開口呼吸ではなく、鼻孔を通して呼吸をしています。
呼吸の仕方は、肋骨を動かして肺に空気を送っており、獲物を丸呑みする時は、呼吸の仕方も変えていました。
肺も蛇の体に収まるように細長く形成されています。
嗅覚も優れており、鼻からだけではなく舌を出してにおい成分を認識することもできます。
また、蛇の可愛いあくびの仕草は、あごのずれを直していたんですね。
食後などにすることが多いみたいなので、チェックしてみてください。
蛇は健康な場合、口は閉じた状態なので開いたままが続いている時は注意が必要です。
人間と同じように鼻炎や鼻づまり、肺炎などにもなるなんて驚きました。
早く対応してあげることが必要なんですね。
大きな口で自分の体より大きな獲物を捕らえる姿は何度見ても衝撃です…
小さくて比較的おとなしい蛇なら私も触れそうな気がしますが、舌をチョロチョロさせる姿はやっぱり少し怖いです。(笑)
蛇を飼われている方は、ぜひご自宅の蛇の様子をじっくり観察してみてくださいね。