手軽にパパッといろんな料理がつくれることで人気の「カンタン酢」 便利ですよね。
忙しい主婦の心強い味方です。
でも、実際にカンタン酢だけを使ってピクルスを作ってみたら、甘すぎた!という経験ありませんか?
私も、カンタン酢で作る際には、正直甘すぎてしまうので、さらにミツカンの穀物酢と黒コショウをドバドバと足してしまします。
便利な万能調味料「カンタン酢」ですが、商品の表示を見てみると、
「本品15mlあたり食酢約3ml入っています。」
という表示があります。
「カンタン酢」と謳っているのに、酢は5分の1しか含まれていないってことなんです!
ちょっとビックリな事実です。
では、残りの5分の4は一体何が入っているの??
原材料をみてみましょう。
醸造酢(りんごを含む)、果糖ブドウ糖液糖、昆布だし、塩、レモン果汁、酸味料、調味料(アミノ酸等)、香辛料
このなかで内容量が一番多いのは、
「果糖ブドウ糖液糖」 つまり 「人口甘味料」ですね。
カンタン酢が甘すぎる正体は、この「果糖ブドウ糖液糖」なのです。
内容量を見る限りでは、「酢」というわりには、大半が食品添加物です。
「お酢」って体に良いイメージでしたが、人工甘味料いっぱいの「カンタン酢」は体に悪そうな感じがします。
実際のところは、どうなんでしょうか。
カンタン酢のピクルスは太る?果糖ブドウ糖液糖は血糖値を上げやすい
さて、名前からしてすごく甘そうな 「果糖ブドウ糖液糖」とは一体何者でしょうか。
簡単には、かき氷にかけるシロップを想像してもらうとよいかもしれません。
「糖」には2種類あります。
ひとつは、甘くない糖=ブドウ糖
もうひとつは、甘い糖=果糖
ブドウ糖はトウモロコシなどのでんぷんから作られていて、体内でエネルギー源として使われます。
一方で果糖は、原料のトウモロコシなどを、甘くするために遺伝子組み換えして、でんぷんを取り出しています。
「果糖ブドウ糖液糖」というのは、90%が甘い「果糖」、体内でエネルギーとなる「ブドウ糖」は10%未満ですよ、という表示です。
「果糖ブドウ糖液糖」をたくさん摂取すると、
血糖値が上がりやすくなる。
糖を脂肪として吸収しやすくなる。
そして、・・・太る!!
なんだか、だんだん凶悪な悪者にみえてきました・・・。
「健康的に野菜をたくさん摂ろう!」
「血糖値が高いから、お酢を摂ろう!」
そう思って、まずは手っ取り早いカンタン酢でピクルスを作ったけれど、
食べれば食べるほど、血糖値も上がりやすく、太ってしまう
という、なんとも悲しい結果になってしまうのですね。
かんたん酢の他、すし酢や調味酢も太ります。
▼太りにくく体に良いお酢の見分け方をまとめました。
カンタン酢は体に悪い?「調味酢」は添加物が多い
お酢とよばれるものには、2種類あります。
「醸造酢」と「調味酢」のふたつです。
「醸造酢」は、わたしたちがイメージしている純粋な「酢」のことです。
「酢酸菌」の働きで、米や麦などを発酵してつくったものです。
穀物酢などとよばれるもので、こちらは血糖値をさげる効果が期待でき、健康にもよいとされています。
いっぽうの「調味酢」はいわゆる加工調味料のことです。
カンタン酢はこちらの「調味酢」に分類されます。
カンタン酢のほかにも、すし酢、らっきょう酢、ビネガードレッシングなど、様々な商品が販売されていますよね。
どれも、保存料や添加物で味や風味を整え、日持ちや嗜好性を向上させているのです。
この添加物のなかには、さきほどの「果糖ブドウ糖液糖」などの身体によくないものも含まれています。
なぜ身体によくないとわかっている「果糖ブドウ糖液糖」を使用するのでしょうか。
答えは簡単!
人工甘味料は砂糖とくらべて安いのです。
また、中毒性も確認されており、少し食べると、もっと食べたくなる、という性質を持っています。
これが、「果糖ブドウ糖液糖」が多用されている理由というわけです。
便利で美味しいもののなかには、たいてい
人工甘味料や化学調味料といった食品添加物が含まれている
ということを、頭の片隅においておかないといけないですね。
まとめ
カンタン酢は、料理の手間が大幅に削減でき、レシピのレパートリーも豊富です。
毎日キッチンにたつ主婦にとっては、非常に便利なアイテムです。
しかし、原材料のなかには、血糖値が上昇したり、太りやすくなったり、中毒性をもった添加物が含まれていることを知っておくことが大事!
お酢だから健康にいいだろう、というイメージで多用すると、逆に健康に悪影響を与えるので注意が必要ですね。
もちろん便利な調味料は、美味しく利用しつつ、使用頻度や量を減らしたり、他のレシピで
カバーしたりしながら、じょうずに付き合いたいですね。