育休中に退職した場合に、出産手当金を返すかどうか。
結論から言うと、
すでに貰っている出産手当金は「返さなくてOK」です!
しかも、条件さえ満たせば、退職後も給付してもらえますよ。
「育休手当」についてもお話ししますが…その前に!
どうにもややこしい「給付金・手当金」のことを、今一度おさらいしておきましょう。
その後、
退職後でも出産手当金を支給してもらえる2つの条件
産休中に引っ越し予定!退職はいつまでに言えばいいか?
育休中に退職することに…出産手当金や育児休業給付金どうなる?
についてお話します。
出産~育休もらえるお金のことおさらい!
まずは、出産から育休にかけての「給付金・手当金」のことを、今一度おさらいしておきましょう。
出産手当金
会社に勤めていた人が、勤め先の健康保険から受け取れるお金です。
全額というわけにはいきませんが、今まで貰っていたお給料の代わりになるものです。
よく「出産一時金」と混同されることが多いので気を付けましょう!
育児休業給付金(育休手当)
育休中に、国が給付してくれるお金です。
あなたが会社に申請し、会社がハローワークへ手続きをしてくれます。
育休手当をもらえる条件は、以下の通りです。
- 1歳未満のこどもがいる
- 雇用保険に入っている
- 育休前の2年間で1ヶ月に11日以上働いた月が12ヶ月以上ある
- 育休中の1ヶ月ごとの収入が、本来のお給料の8割を超えていない
- 育休中の就業が、1ヶ月につき10日以下である
このようにさまざまな条件がありますので、国民全員が受給できるわけではありません。
まずはざっくりで構いませんので、それぞれどういったものなのか頭の片隅にインプットしておいてください。
退職後でも出産手当金を支給してもらえる2つの条件
さて、話を戻します。
冒頭で触れた「退職後でも出産手当金を支給してもらえる条件」というのが、以下の2つです。
- 退職日からさかのぼって1年間続けて働いていること。
- 出産手当金をもらえる期間内に退職していること。
まず①ですが、【続けて働いている】というところがポイントになります。
一度退職して、再就職している場合は残念ですが条件に当てはまりません。
そして②については、
【出産予定日からさかのぼって42日+実際に産んだ日にち+産後56日】が、
出産手当金の支給期間です。
予定よりお産が遅れてしまっていても、その分もきちんと支給されますので安心してください。
急なお引越しで慌ただしいかもしれませんが、まずはカレンダーを開いて、条件に当てはまっているかどうかを数えてみましょう。
上記の2点さえクリアしていれば、
もしあなたがすでに退職していて、雇用保険に入っていなかったとしても出産手当金を受け取ることができます。
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産休中に引っ越し予定が!退職しなきゃ…いつ言えばいい?
さて、引っ越しの予定が決まったら、本格的に退職に向けて動き出さなくてはいけませんよね。
あなたの頭を悩ませる「いつ言うか問題」ですが、退職しなくてはいけないとわかったら、早めに会社に報告するのがマナーです。
ただし、退職日がきちんと判明してからにしましょう。
予定が決まっていない宙ぶらりんの状態で退職宣言をしては、「結局いつ辞めるの?」と会社を困らせてしまいます。
会社の規則によって、「退職日の◯日前までには言わなければならない」など決められていると思いますし、
円満に退社するにはきちんとした引き継ぎも必要ですよね。
繁忙期も企業によってさまざまですので、退職日が明確になってから、直属の上司に伝え、不安なことは相談しましょう。
職場での引き継ぎをきちんと済ませた上で誠実に対応すれば、会社側も気持ち良く手続きに進んでくれます。
菓子折りのひとつでも差し入れるとさらにグッドです!
育休中に退職することに…出産手当金や育児休業給付金どうなる?
円満に退社できたら、次に気になるのがお金の問題。
先ほども申し上げたように、出産手当金は条件を満たしていれば受け取ることができます。
退職を伝えるときにあわせて、上司や総務部に「出産手当金」の手続きをしてほしい旨を伝えておきましょう。
受給の条件がややこしい「育休手当」についても出産手当金と同じく、すでに受給しているものに関しては返さなくOKです!
ただし、退職日以降は支払われませんので覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
手当をもらっているのに退職なんて気まずい…と思われるかもしれませんが、退職はあなたのせいではありません。
手当を払ってくれるのも、会社ではなく雇用保険ですので、遠慮せずに手続きをお願いしましょう!
新天地で再就職するのであれば失業手当がもらえる可能性もありますので、
あなたにとってどうするのが一番いいか、よく考えて選択してくださいね!