チャイルドシートで人気のエールベベサラットですが、安全性はどうでしょう。
エールベベサラットは国土交通省 チャイルドシートアセスメントで評価基準の対象外となっています。
エールベベ・サラット3ステップⅡ/RECARO Srart α1
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/child_h19/carmate/002.html
エールベベは、インパクトシールドタイプで特殊な形状をしていることから、正確に計測ができないため評価が行われていません。
なお、国土交通省ホームページの「前面衝突試験の評価」には、以下の記載があります。
※インパクトシールドタイプ(自動車のシートベルトにより、インパクトシールド(衝突試験時、子供の体が飛び出すことを防ぐ拘束装置)を介して、チャイルドシートと子供の体を一体的に拘束するタイプ)のチャイルドシートについては、インパクトシールドがダミー胸部や腹部に計測範囲を超える大きな変形を生じさせるため、腹部への圧力を正確に計測できないことがあり、腹部圧迫計測を開始した平成15年度以降の試験対象機種の前面衝突試験の総合的な評価を行っていない。
これは大丈夫なのでしょうか。
上記の表現は、腹部への圧力については正確に計測できなかったため「総合評価はできなかった」ということを意味します。
実際、エールベベサラットで大きな事故が起きたという報告事例はありませんし、その他の性能については高評価を得ているチャイルドシートです。安全性能について問題はありません。
わが家では、レカロのインパクトシールドタイプのチャイルドシートを使っていて、子供が乗車中に衝突事故にあったことがあります。
交差点から出てきた車が横に突っ込んできたのですが、スピードが出ていなかったこともあり幸い怪我はありませんでした。
チャイルドシートやシートベルトを正しく着用することは大事だと痛感した出来事でした。
ここではエールベベサラットの安全性と使い勝手やデメリットについて詳しく解説していきます。
インパクトシールドで子供がよく眠ってくれる裏ワザも紹介します。
エールベベサラットの安全性は?インパクトシールドは前面衝突試験の評価が無い
エールベベサラットは人気のチャイルドシートの一つです。乗り降りがしやすいだけでなく、通気性も良いので蒸れません。
赤ちゃんから11歳頃まで使えるチャイルドシートということで、検討をしている人も多いでしょう。
ただエールベベを選ぶ上で一番心配なのが、安全性ですよね。
まず、エールベベサラットは安全試験を通過しています。
その中で取り付け部等の破損、頭部に生じる力などは、
高評価を出しており、チャイルドシートとしての役割は十分に果たしています。
また、エールベベサラットの大きな特徴としては、インパクトシールドが挙げられます。
通常のチャイルドシートは肩ベルトになっており、子供によってはこれを嫌がることも多いです。
しかし、エールベベサラットに採用されているインパクトシールドは、
子供の足から上半身を覆うことによってシートベルトの役割を果たします。
イメージとしてはジェットコースターの安全ベルトに近いですね。
先ほどもお伝えしたように、このインパクトシールドは前面衝突試験の評価がされていません。
その点を心配する人もいるかもしれませんが、現在エールベベサラットで大きな事故が起きたなどは無いので、そこまで心配することはないでしょう。
もし不安な場合は、買う前にエールベベサラットを試着して子供にぴったりフィットするか確かめておきましょう。
超快適!エールベベサラットの使い勝手とデメリット。すやすや寝てストレスない
新生児時期に使うベビーシートの手間と比べると、インパクトシールドは着脱が楽で、車の乗せ降ろしがスムーズになります。
特に、小さな子供の多い家庭では必須アイテムと言えるでしょう。
うちの子は、よくこのシールドの上に両手を置いて顔をうずめて寝ています。
ちょうど、授業中に机の上に伏せって寝るあのスタイルです。
この姿勢は非常に寝やすいようで、
チャイルドシートに座らせてちょっと走ると
すやすや寝てくれるので、長距離ドライブでの苦労はほとんどありません。
インパクトシールドのデメリットとしては、
背中と太ももがシートに密着しやすく、汗で蒸れやすい点です。
インパクトシールドで子供がよく眠る裏ワザとしては、
チャイルドシートの送風ファンを使うことです。
わが家では、チャイルドシートやベビーカーに使える送風ファンを愛用しています。
真夏のドライブでもサラサラ快適に過ごせるのでよく眠ってくれますよ!
エールベベサラット3ステップで抜け出すことはある?
ハーネス式に比べてインパクトシールドは簡単に着脱ができる一方で、
子供が乗車中に抜け出しすることはないでしょうか。
エールベベサラットに座らせる手順は以下のようになっています。
①エールベベサラットに子供を座らす
②インパクトシールドを取り付ける
③インパクトシールドに車のシートベルトを通す
これだけでOKですので乗り降りの際の手間を少なくできます。
ただ逆に簡単すぎて、子供がチャイルドシートから抜け出すことはないのでしょうか?
正しい装着・座り方をしていれば抜け出しはほぼ不可能です。
少なくとも、わが家では乗車中の抜け出しは一度もありませんが、必ずないとは言い切れません。
シートベルトの固定が甘かったり、子供が小さくてインパクトシールドに隙間があると、暴れた際など抜け出す可能性は0ではありません。
チャイルドシートを正しく使って安全にドライブしてください。
まとめ
エールベベサラットですが、安全性は十分に高いと言えます。
安全基準もしっかり満たしておりますし、その評価も高いです。
ただインパクトシールドは前面衝突試験に対応していないので、それに対して不安という人がいるのも事実でしょう。
インパクトシールドについては、正しく使えば十分に安全と言えます。
大きな事故なども報告されていません。
もしエールベベサラットを使う場合には一度試着などをして子供が固定できるかを確かめた上で判断をするようにしてください。