人の鼻すすりが異様に気になる…。
他のことは何も気にならないのに、
なぜか鼻すすりを聞くと不快に感じる。
気が散るし、そればかり気にして仕事も手に付かない。
鼻をかめばいいのに…。
アレルギーなら薬使えばいいのに、なんで鼻をすするの。
気持ち悪いし、汚い。
ましてやコロナ禍。感染対策とか考えないの?
だんだんイライラしてきて、鼻啜りを繰り返す相手に殺意すら抱いてしまう…。
そんなこと、ありませんか?
異常なほど不快に感じてしまう自分に
困惑している人もいるのではないでしょうか。
実はそれ、ミソフォニアという音嫌悪症かもしれません。
ある特定の音に対して、怒りや不快感、憎悪感をもたらし、
自身の生活に大きな影響を及ぼしてしまうミソフォニア。
聞きなれない名前ですが、
今、この症状に悩まされている人はたくさんいます。
今回は、特定の音だけ過剰に反応「ミソフォニア(音嫌悪症)」原因は?聴覚過敏症と違うの?
ミソフォニア理解されない【現実的な対処法3選】耳栓・ヘルプマーク・「繊細さん」の本
この2つについてお話したいと思います。
特定の音だけ過剰に反応「ミソフォニア(音嫌悪症)」原因は?聴覚過敏症と違うの?
ミソフォニアは別名「音嫌悪症」といいます。
人の鼻すすりやくしゃみ、咳、咀嚼音などの日常生活における
何気ない音に対して嫌悪感を抱きます。
特定の音を聞くと、さまざまな負の衝動にかられるため、
怒りや不安、殺意などの強い拒否反応が起きます。
その原因ははっきりとわかっておらず、
ある日、突然特定の音に反応して発症することがほとんどです。
一方、聴覚過敏症は
何気ない音が大きく聞こえる病気です。
人の話し声や生活音が大きく響いて聞こえてしまいます。
多くの場合は脳や神経の病気から影響していることがあり、
聞こえる音に対して嫌悪感を抱くミソフォニアとは全く違ってきます。
また、ミソフォニアは比較的新しい症状のため、周囲への理解を得るのも難しい病気です。
特定の人や家族の出す音にだけ嫌悪感を抱くケースもあり
「神経質」や「気にしすぎ」の一言で終わってしまうこともあります。
ミソフォニアで病院にかかる際に何科を受診すればいいのかについても上記の記事にまとめてあります。
本人は苦しんでいるのに周りに理解してもらえないというのは、二重に辛いものですよね。
そこで、ミソフォニアの日々が少しマシになる現実的な対処法を3つご紹介します。
ミソフォニア理解されない【現実的な対処法3選】耳栓・ヘルプマーク・「繊細さん」の本
ミソフォニアは、周囲には理解されにくいものです。
また、もし周囲の理解を得られても、
音との付き合いが無くなるわけではありません。
その中で、対処しながら生活していくことが必要です。
すぐに取り組める対処法を3つご紹介します。
ミソフォニア現実的な対処法① 耳栓
まずは耳栓です。
手っ取り早く音をシャットアウトしてしまいましょう。
街中を歩くときなどはイヤホンで音楽を聴いて、外の音を遮ってしまうのも効果的です。
ただ、学生や仕事をしている人などは
常に耳栓を付けていられるとも限りません。
ただ、いざという時のために
1つ持っておくことはいいと思います。
ミソフォニア現実的な対処法② ヘルプマーク
「ヘルプマーク」はご存じですか?
一見、障害があるように見えない方が、自身の障害のことや、
困った時にどうしてほしいかなどが明記してあり、
それを視覚として周知してもらうことができる物です。
聴覚過敏症の方の中にも、これを身に付けている方がいます。
周囲への説明がしづらい分、
こういったもので周知してもらうのも対処の1つです。
ミソフォニア現実的な対処法③「繊細さん」の本
ミソフォニアは、HSP体質の方がなりやすいともいわれています。
HSPとは、ハイパー・センシティブ・パーソンの略で、
視覚や聴覚などの感覚敏感をもち、
非常に刺激を受けやすい特性の人のことをいいます。
日常生活において些細な事が非常に気になってしまい、
疲れやすい体質を持っています。
そのことについて書かれているのが
「繊細さん」の本です。
HSPの人が、楽に生活できるようなアドバイスや対処法が書かれています。
繊細な感覚を持つ人に向けた本を参考にすることで、ミソフォニアの改善にも繋がってくるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ミソフォニアについてお話をしました。
実は、私自身HSPであり、そしてミソフォニアです。
人の鼻すすりの音と、咀嚼音が苦手で、一度聞くとしばらく頭から離れません。
生活音も不快に感じ、
家の足音や、外から聞こえる話し声も苦手です。
一度聞くとイライラしたり、怒ったりしてしまいます。
このことを周囲に話しても理解は得られないので
自分なりに音を「気にしない」ことを心がけています。
また、直接伝えられる相手なら、
気になること、それが嫌だということを伝えるようにしています。
音を出す人が悪いわけではありません。
音との付き合いは一生です。
その中で、少しでも自分が生きやすくなる対処法を
探してみてください。
ミソフォニアと上手く付き合っていく方法を見つけることが
一番の解決策になりますよ。