まもなく夏休みがやってきますね。
子供たちは楽しみな夏休みですが、親のわたしたちの方が子供たちの夏休みの過ごし方で
頭を悩ませるってことが多いですよね。
小学校低学年の子供たちは、学童保育に通うという選択肢がありますが、
お住まいの地域や、その学童保育ごとに環境は千差万別です。
なかには、学童に行きたがらない子供もいます。
家族や親せきから学童を反対される場合もあります。
低学年だと、子供だけで留守番をさせるには少し心配な年齢ですよね。
こういったとき、パートや仕事を辞めなければならないのでしょうか。
学童に行く子供
子供達だけで留守番をして過ごす子供
親といっしょに過ごす子供
3パターンの子供たちがどんな夏休みを過ごしているのか、さまざまな例をご紹介します。
学童を嫌がる、退職すべき?2~3年生で学童辞め留守番する子増える
我が家の小学生は、学童でごす夏休みが楽しくて仕方がない、という様子ですが、
友人の子供は、あまり学童に行きたがらないため、夏休みのパートを極力減らしているそうです。
子供の夏休みのために、パートや仕事を退職すべきか迷ったときには、学童を嫌がる子供の理由をよくさぐってみることが必要なようです。
学童に行きたがらない子供の理由はいろいろあるようですが、立地条件や施設の環境、友達関係に大きく関係しているようです。
理由① 施設がせまい。設備が悪い。
友人の子供の話を聞くと、一番の理由が環境の悪さのようでした。
大きな地区で子供の数も多いのですが、学童で使える部屋が限られていて、広々と使えないうえに、空調の効きが悪くて暑いから行きたくないのだそうです。
このように、各施設の設備環境や人数によって、快適に過ごせる学童保育とそうでない学童保育とあるのが原因のようです。
理由② おなじ学校の友達が少ない。
校区と校区の境目に位置するところなどは、同じ学校の友達があまりいなくて馴染めない、というのも大きな理由のひとつです。
また、地域によっては、クラスの半分以上が同じ学童保育に通っている場合もあれば
同じクラスの友達が2人か3人しかいない、という場合もあります。
理由③ 学童保育に来ていない友達と遊びたい。
仲のよい近所の友達が、学童保育に来ていない場合学童に行くとその友達と遊べなくなるから行きたくない、という子供もいます。
夏休みに限らず、学童に行っていない子は、放課後に友達の家で遊ぶ約束をしていることがあります。
学童の子供にとっては、そういう約束もすごく羨ましいようです。
理由④ 家に居てのんびりしたい。
家が安心するから家にいたい、というのも大きな理由です。
お友達や学童の先生になじめなくて学童保育に行きたくないという子供もいるかもしれません。
学童だと、友達に邪魔されて自分の好きなことができないから嫌だ、という子供もいます。
そして傾向として、2年生になると学童を辞める子が増えます。
ひとつは、経済的な理由です。
特に夏休みは通常の2倍ほどの費用がかかりますので、学童のメリットと出費を天秤にかけての決断が多いようです。
2つ目は、子供側の生活の見通しです。
学童保育での生活を1年間やってみて見通しのようなものができると、
家で過ごしたり、他の友達と遊んだほうが楽しいだろう、という子供なりの予測がつくようになるからです。
3つ目は、親側の不安の軽減です。
親のほうも、小学校生活を1年間経験済みということで、1年生とくらべて不安要素が減り、
鍵をわたして留守番をさせても大丈夫だろう、という判断に至るようです。
学童の夏休みは何をする?学童行かない子はどう留守番してるの?
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学童に行く子の夏休み
学童に行っている我が家の子供の話をします。
私の住む地区は、世帯数の少ない小規模の校区で、校区内には、学童をやっている保育園と、学童をやっていない幼稚園それぞれ1つずつあります。
最初は保育園に通わせ、年少さんから、幼稚園に転園する子が多かったのですが、
我が家は卒園後の学童保育が決定事項だったので、最初から最後まで学童をやっている保育園に通わせました。
6年間慣れ親しんだ保育園なので、小学校から学童に「帰ってくる」という感覚がぴったりで、
優しい園の先生の顔を見るとホッとして、リラックスして過ごしています。
学童の先生も、保育士と兼任しているため、子供の事を赤ちゃんの頃からよく知っているので
扱いも慣れたものです。
学童の夏休みは、午前中まず最初に宿題をやる時間があります。
学童の先生が「一日最低これだけはやろうね」と声がけしてくれるようです。
宿題の時間が終わると、園庭に出て虫探しをしたり、おのおの自分の好きな遊びをします。
うちの子供は、折り紙でディズニーキャラクターをかわいく作る本があるらしく、一日の大半をそれに費やして、山のように完成作品を持って帰ってきます。
お昼ごはんは、白ご飯だけ持参して、おかずは園で作る給食を食べています。
多くの学童保育は毎日お弁当持参のところが大半です。
これがけっこう親の負担になったりしますよね・・・。
そのお弁当づくりがなくてよいのは本当に助かっています。
午後、保育園の園児たちがお昼寝を始めると、学童の子供たちは水遊びの時間です。
園庭のビニールプールではしゃぐ子供たちの声が聞こえてきます。
その後は、またおのおの室内で自由に遊んでいます。
お昼寝布団もあり、もし疲れて横になりたい子供は、ごろごろすることもできるようです。
学童保育は夕方6時までです。
もし、お迎えが6時を越えて遅い場合は、保育園の園児の教室にお邪魔して、小さい子たちと一緒に遊んでお迎えを待ちます。
我が家は、学童が1人に園児が2人なので、お迎えに行くといつも3人一緒に遊んで待っています。
迎えに行く親としても、一箇所の迎えで3人とも連れて帰れるのは最大のメリットです。
各施設で、大きく環境や設備が違うので、過ごし方も違ってくるとは思いますが、我が家の子供が通う学童保育は、だいたいこのように過ごしています。
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留守番をしている子の夏休み
留守番をしている子供達の特徴としては、親が自宅の近くで自営業を営んでいたり、母親がパートなどで比較的早く帰宅する家庭が多いようです。
留守番をさせる際に重要となるのは、
家庭でのルール決めと緊急連絡の手段です。
家庭でのルール決め
各家庭でさまざまなルール決めが必要になってきます。
例として、以下のようなものがあります。
・午前中は勉強時間に充てて、外出しない。
・ピンポンが鳴っても出なくてよい。
・友達と遊ぶ場合は、必ず遊ぶ相手、時間、場所をあらかじめ連絡しておく。
・家に友達をいれない。
・ゲームは一日〇時間まで。
特に子供同士で遊ぶ際には、怪我をさせた、物がなくなった、などトラブルになりやすいです。誰といつどこで遊ぶのかを親同士が把握し、親同士が連絡をとりあえる状態にしておくのが
一番ベストな方法だと思います。
緊急連絡の手段
最近はキッズ携帯なども普及し、GPSで子供が今どこにいるのかを親が把握できるようになりました。
キッズ携帯を持たせるのか、持たせない場合は緊急の連絡はどのようにするのか、
近くに祖父母が住んでいる場合、普段から近所づきあいが頻繁にある場合など
状況に応じて、さまざまなケースが考えられます。
最近は、急な大雨による被害なども多発しています。
災害が起きたときなどに、避難場所を決めておくなど、子供の安全をどのように守るかを、家族で普段から話し合っておく必要がありますね。
3年生4年生にもなると、塾や習い事に一人で通う子も増えてきます。
きちんとその教室にたどり着きさえすれば、その時間は塾や教室にきちんと管理してもらえるので、親にとっても安心です。
また、夏休みは塾生でなくても夏期講習が受講できる塾があります。
なかなか家では勉強できない、という子にはおすすめですね。
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親と過ごす子の夏休み
意外にも、このパターンの家庭のほうが違った意味で頭を悩ませているのではないでしょうか。
毎日の学習のすすめ方をはじめ、友達との遊びに関してもトラブルを被りやすいです。
留守番の子供と同じように、
・ゲームは一日〇時間まで。
・友達と遊ぶのは、〇時~〇時まで。
など、家庭内でのルールづくりが大切になってきます。
そして、夏期講習や習い事などで、時間をしっかり管理するのも有効な方法です。
スポーツ少年団などに入っていれば、練習に参加することで生活リズムは乱れません。
また、夏休みは練習試合なども多いので、親も忙しいかもしれませんね。
また、せっかくの夏休みなので、いつもできない体験や家族で楽しむ時間も大切ですよね。
コロナ渦で、あまりあちこち旅行には行けないかもしれませんが、工夫次第で有意義な過ごし方ができます。
・科学やアートのワークショップに参加してみる(オンラインで参加できるものも多い)
・子供も楽しめるクラシックのコンサートや演劇・落語などを観劇する
・習い事の体験教室に行ってみる
・英語やプログラミングなどの夏期限定講習に行ってみる
・川での魚釣り、山でのキャンプなどのアウトドア体験をさせる
・毎日の夕食づくりを任せてみる(献立決めから買い出し、調理、後片付けまで)
・夏野菜を育ててみる
・宿泊可能な従妹や親せきの家に子供だけで泊まらせる
などなど、楽しい予定はたくさんありそうです。
我が家は特にお手伝いに力を入れる予定です。
普段は忙しくてできないお手伝いも、夏休みならしっかり取り組めます。
「あなたの仕事」として任せてみるのも大きな成長のきっかけになるのではないでしょうか。
まとめ
3パターンの子供たちの夏休みの過ごし方をみてきました。
子供の性格や、お住まいの地域の環境などで過ごし方はさまざまですね。
子供の留守番をさせることに不安な時期も、長い目でみればたった数年間のことです。
個人的には、退職という選択肢ではなく、時短勤務や有給をフルに使ったり、使える手段はすべて使って工夫をしながらなんとか乗り切りたいなというのが本音です。
今年の夏休みは、子供達とかけがえのない楽しい思い出ができると良いですね!