パソコンやスマホがあれば、今や誰でも簡単に販売することができる、ハンドメイド。
ハンドメイドが流行し始めた頃のテレビでは、
「スキマ時間にアクセサリーを作って副収入ゲット♪」
と、まるでハンドメイドが簡単なもののように取り上げられ、少しネットがざわついたこともありましたね。
もちろん、プロレベルにもなれば制作スピードも一定を保てると思いますが、
「これからハンドメイドを始めよう!」
という人がハンドメイドで商売をするには、やはり努力が必要です。
そして、当たり前ですが販売するためにはそれなりにハイクオリティな作品でなければいけません。
しかし、慣れるまではなかなか思うような完成品にならず、ただただ材料費を無駄にする日々が続いてしまう…なんてことありますよね。
やっと制作に慣れてきた頃には、
練習の餌食になった材料たちが山となっていることでしょう。
きっとこれはハンドメイド作家さんの誰もが通る道です!
では、皆さんどのように対処されているのでしょう?
「…成功品のおまけとして同封する?」
「…失敗している箇所が小さければ、素知らぬ顔で売っちゃう?」
うーん。
いずれも、ありえない話ではありません。
良くも悪くも「ハンドメイド」ですので、どこまでが成功でどこからが失敗かを決める基準は作家さんにあります。
ですが、作家さん的に許容範囲内であっても、お客さんが
「この作品、ちょっとおかしいな。」
と感じたら残念ながらリピート購入にはつながりません。
つまり、「失敗」なのです。
大事なのは、あなたの完成品として自信を持って世に出せるかどうか、「お客さん目線」で考えることです。
あなたとお客さんの価値観が近ければ近いほど、作品は売れることでしょう。
以上のことを加味すると…
失敗した作品は、ネット上で売るべきではありません。
ネットはすぐに情報が拡散しますし、B級品を定価で売るなんて…と、嫌な噂が広がると困りますよね。
オススメは、「訳あり」や「B級品」などと注意喚起した上での
フリーマーケットや、SNS上でのお譲りです。
フリーマーケットであれば、実際に目で見て購入できますので、
「これくらいの失敗なら気にしないわ♪」
という方が、後腐れなく購入してくれることもあります。
SNS上では作品を直接見てはもらえませんが、普段はこんなものを売っているという宣伝がしやすいのがメリットです。
もし、フリーマーケットに出せるほどの品数が無いとしたら、友人にプレゼントするか、諦めて処分しましょう。
プレゼントといっても、決して押し付けないようにしてくださいね。
ハンドメイド購入したら失敗作だった!?
あなたがお客さん側の場合、
「購入した作品が失敗作だった〜!」
なんてこともありますよね。
そんな時は作家さんに連絡してみましょう。
絶対ではありませんが、修理など対応してくれる場合もあります。
繰り返しますが「よくも悪くもハンドメイド」です。
よく、商品説明欄には
「ハンドメイドですので個体差があります。ご了承の上ご購入ください。」
というような注意書きを見かけますが、
これは、「失敗作を多めにみてね☆」
……という意味ではありません。
悪質な作家さんの中には、上記のような意味に捉えて、お客さんからの文句を受け付けず荒稼ぎをしている人もいますが…。
本来は、ピアスに使用している自然の石の模様が左右で違ったり、木製の商品の木目が商品写真と違ったり、というのが「ハンドメイドによる個体差」です。
もしも明らかにボンドがはみ出していたり、レジンに気泡が入りまくっていたりしたら、まずは作家さんに連絡してみることをお勧めします。
ここでポイントになるのは、あくまでも「相談」という形で連絡するということです。
「お写真と違うようですが、こちらが注文した商品なのでしょうか?」
「開封時に接着剤がとれてしまっており、修理していただきたいのですが可能でしょうか?」
このように丁寧にお願いすれば、やりとりがスムーズに進みます。
きちんとした作家さんなら、きちんと修理するなり、成功品と取り替えるなり、何かしら対応してくれるはずです。
失敗作について一度も連絡していない状態で、突然「どうなってるんですか!?」とケンカ腰に低評価をつけるのはやめましょう。
ハンドメイド販売で失敗作を処分する方法
少し話を戻しますが、失敗作の処分についてお話しします。
失敗作がたくさんあり、もはや手直しや売りに行く気力もない場合は…
思い切ってごめんなさいしちゃいましょう!
(捨てちゃいましょう!)
一度スッキリすることで、新たな作品へのひらめきが期待できるかもしれませんよ!
でも!でもやっぱりもったいない…と思うのであれば、
自分で使うことをお勧めします。
自分で使っている時にもし作品を褒めてもらえたら、モチベーションアップにもつながりますよ♪
それに、もし気に入ってもらえたらそのままプレゼントすることもできますしね!
(繰り返しますが、押し付けにならないように注意しましょう…!)
まとめ
いかがでしたか?
プロアマ問わず販売できる昨今だからこそ、作る側も、買う側も、
素敵な作品を確かな目で見定めて
お取引できるといいですね。
ハンドメイドに失敗はつきものですが、まずは失敗を恐れず、思い描いた作品を作れるよう、頑張って下さい♪
そして、失敗作が山になってきたら、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。
あなたが1日でも早く、失敗作の登山から抜け出せるように願っています。