マネータイザーから、支払い方法の変更についてメールが届いた。
「必要な対応:4月30日までにお受け取り情報を更新すること」
支払い管理の向上を目的として、The Moneytizerでは今後、
Tipaltiを利用して支払いを行います。
また、厄介なことを…。
というのも、マネータイザーの支払いは、
今まで直接PayPalで受け取っていたのだが、
どうやら今回の変更で、
マネータイザー→Tipalti→PayPal
ひと手間挟む必要が出てしまったらしい。
マネータイザーは、収益を受け取る際に
各種手数料がかかるし、確定申告も面倒になる。
ということで、筆者はこれを機に
マネータイザーを退会することに決めた。
以下詳しく、参考記事を含めて解説する。
マネータイザーで「Tipalti」の登録必須に。

必要な対応:4月30日までにお受け取り情報を更新すること
ご利用者の皆様へ
日頃より弊社サービスをご利用いただき、
誠にありがとうございます。
支払い管理の向上を目的として、The Moneytizerでは今後、Tipaltiを利用して支払いを行います。 Tipaltiは世界中の企業に利用されている安全な支払いプラ
ットフォームです。
今回の変更により、以下のような利点がございます。
– 支払い済み・未払いの請求書の追跡が簡単に
– 専用の管理画面で支払い履歴の確認が可能
– 多通貨での両替がスムーズに対応可能【重要】この変更には、皆様のご対応が必要です。
「Moneybox」にアクセスして、新しい「
マイプロフィール」 セクションでお受け取り情報をご入力してください。
2025年4月30日までにアカウントの作成を完了する必要がご
ざいます。
こちらの実施がない場合、2025年5月10日に予定されている支払いができません。 またTipaltiアカウントがありませんと、
支払いを行うことができません。
ご多忙のなか、ご理解とご協力のほど、
誠にありがとうございます。 The Moneytizerチーム
マネータイザーでTipaltiの登録が必須となった。
問題は、Tipaltiに登録してまで
マネータイザーを続けたいか?という点。
というのも、マネータイザーの収益を受け取るには、手数料がかかる上に、確定申告(仕訳)も面倒だからだ。
たとえば、手数料。
以下は、DistroKidでのTipalti経由の手数料を比較したnoteなんだけど、受け取り方法によって多額の手数料が差し引かれる。
かなりざっくりと比較すると
・振込 1回50ドル+1500円程度の手数料
・小切手 6,000円程度の手数料
・Paypal 1ドル+5%程度の手数料
となります。収益1万円分を引き出すなら、
・振込 1回9,000円程度の手数料
・小切手 1回6,000円程度の手数料
・Paypal 1回700円程度の手数料
となります。
振込だと収益がほぼ吹き飛びますね。

で、PayPalで受け取るなら手数料的にはそれほど高くないじゃん、と思うかもしれないけど、
PayPalで「米ドル→日本円」に換算する際に、通貨換算手数料を差っ引かれる。
PayPalでは、通貨換算手数料として、3%〜4%の手数料がかかります。

加えて、PayPal→日本の銀行口座に引き出す際に、出金手数料もかかる。
PayPalで受け取ったお金を日本の銀行口座へ引き出す場合、その金額が5万円未満の場合には出金手数料250円が発生します。5万円を超える場合には手数料はかかりません。

マネータイザーでの売上に応じて手数料が増えるわけだが、話はそれにとどまらない。
マネータイザーの確定申告がさらに煩雑に。マネータイザー→PayPal→Tipalti
なにより、筆者は青色申告(確定申告)しているのだが、外貨建ての報酬(ユーロやドル建てで受け取った収益)を仕訳するのが、とにかくめんどくさいのだ。
昨年はこちらのnoteを参考に、マネータイザー→PayPalの仕訳をしたが、頭がこんがらがった。

ようは、マネータイザー→PayPal→銀行口座と、売上が発生・移動するたび、「当日の為替レート」を確認して差額(為替差損益)を計上しなければならないのだ。
昨年これらの仕訳をようやく理解できて、今年また確定申告で苦労することのないように、エクセルでマネータイザー用の売上管理&手数料&為替の表(関数入り)まで作成したのに、
Tipaltiが増えたら、さらに仕訳も増えるじゃん。もう嫌だ。
マネータイザーから受け取ったドル建て報酬を、ドルのまま保持するのも難しい。
ちなみに、PayPalって、以前は米ドルで受け取った報酬を米ドルのまま保持できたのだけど、
昨年の途中から、「マネータイザー→PayPal」に入金される際に自動的に「米ドル→日本円」に換算されるようになった。
米ドルで受け取れれば、任意のタイミングで日本円に変えられたので、円安のときを狙えばちょっとお得になったのだけど、今はそれもできない。
マネータイザーの収益受取方法で、海外送金のWise(ワイズ)を勧めている記事も読んだけど、色々調べて「使えない」と判断した。(理由は忘れた)
海外口座を持っている人なら話は別だろうけど、日本在住でマネータイザーを米ドルのまま保持するのは、高額な銀行振込手数料を払わなければ無理っぽい。
まして、この記事を書いてる今日時点では、円高が進んでドル円相場142円。
個人的にドルで買い物するわけでもないし、対米投資しているわけでもない。ドルにこだわる必要性は特にない。
【筆者の結論】マネータイザーは辞めてGoogleアドセンス1本にする
ということで、マネータイザーはやめて、Googleアドセンスだけにしようと決めた。
そのGoogleも、独占禁止法違反で追い込まれているので、本当ならマネータイザーみたいな別の広告サービスも使いたいところだけれど、

一方、グーグルのリーアン・マルホランド規制担当副社長は、判決を不服として控訴する考えを示し、「サイト運営者には多くの選択肢があり、グーグルが選ばれるのはわれわれの広告ツールがシンプルで手頃で効果的だからだ」と述べた。
ほんとこれ。
Googleアドセンスなら、支払いは日本円で自動で銀行振込されるので、なんの手間もないし、手数料もかからない。シンプル。
Googleの反論にも共感したくなる。
マネータイザーの退会手続きは30日必要。(収益化を停止するため、事前通知を行う)
ちなみに、マネータイザーを退会(解約)するには、先にマネータイザーに申請して、30日待ってから広告タグを外して、退会手続きに進める模様。
すると、以下のメッセージが出るので、
収益化を停止するため、事前通知を行う
予測を始めますか?重要:タグを有効なものとするためには、通知期間中、タグを保持しておく必要があります。
『完了』をクリック。
これで、
「事前通知されましたので23/05/2025日後に、タグを外すことができます。」
とメッセージが表示されたので、おそらく30日後にマネータイザーの退会手続きを進められる、と思われる。
サイト(ワードプレス)から広告タグを外すのも本来は30日経過後にした方がいいが(収益が止まるので)、筆者はもう面倒くさいのでさっき外した。
ていうか、さっさと今日付けでマネータイザーを退会したかった。
ads.txtも外した。そうだ、マネータイザーはads.txtの更新依頼が来るたび、手動で更新しなきゃいけないのもめんどくさくて仕方なかった。
ようは、以前からマネータイザーがなにかと面倒で辞めようか迷っていたのだ。Tipaltiは後押しになったに過ぎない。
なんにせよ、この記事を読んでいる人でマネータイザーを続けるか(始めるか)迷っている人がいるならば、
マネータイザーを続けるか辞めるかは、「月々の売上と、手間やコスト」を天秤にかけて判断したら良いと思う。
副業でブログやってて手間をかけたくないとか、面倒くさいことが嫌いな人なら、マネータイザーは使わなくてもいいんじゃないかな。
まとめ
マネータイザーの支払いがTipalti経由に変更され、登録作業が必要になりました。
PayPalで受け取る場合は通貨換算手数料や出金手数料も発生します。
マネータイザーは青色申告の仕訳も煩雑なため、筆者は利用をやめてGoogleアドセンス一本に絞ることにしました。
アドセンスなら日本円で自動振込されて、手数料もなくシンプルですから。
なお、マネータイザーを退会する場合は、「プロフィール」→「収益化を停止するため、事前通知を行う」をクリックしてから30日待つ必要がある点にも注意が必要です。