青天井は、青空を天井に見立てて表現することばです。
青空のイメージから、
相場が上がり続ける状態、
金額などに上限がない状態などを
表す際にも使われます。
それらの意味から派生して、
ビジネスや株、麻雀、ゴルフ、
ソーシャルゲームのガチャなどのさまざまな場で、
それぞれの意味合いで使われています。
そんな青天井という言葉は、
時に悪い意味をもって使われることもあるようです。
ただし、用法として明確に悪い意味はありません。
青天井にあるのは、際限がない、という意味ではなく、
上限なく上がり続けるという意味合いで「上限がない」のです。
ですから、無制限と意味を取り違えた結果、
悪い意味で使われるのでしょう。
また、ソーシャルゲームのガチャやギャンブルなどでは、
上限なくお金を使ってしまうという意味で、
青天井という言葉を使います。
そのため、悪い意味だと取られてしまうのかもしれませんね。
元の青天井には悪い意味はないため、
使い方には気をつけたいものです。
それは、ここからは、
青天井の反対語について、や
さまざまな場面での用法について
見ていくことにしましょう。
青天井の反対語は「底抜け」「頭打ち」。青天井の反対語は「赤天井」ではない理由
青天井の反対語について調べてみると、
「底抜け」や「頭打ち」といった言葉が出てきます。
「青とついているのだから、反対は赤なのでは?」
と思ってしまいがちですが、
「赤天井」という言葉はありません。
いろんなアプローチで探してみましたが、
見つからないところをみると、
「無い言葉」とみて間違いないでしょう。
では、青天井の反対語になる「底抜け」や「頭打ち」は
どんな意味を持っているのでしょうか。
「底抜け」は、特に株式相場において、
字の通り、底が抜けたように下がっていく際に使われます。
下落しきったと思われるところからさらに下がることも指すため、
まさに底抜けです。
「頭打ち」は、
上昇していたものが止まってしまうことをいいます。
青天井は、際限なく上がり続けるのに対して、
上昇が止まってしまうという点で反対の意味とされるのでしょう。
【青天井の使い方と例文】ビジネス・株・麻雀・ガチャ
青天井は、さまざまな場面でいろんな意味として
使われる言葉です。
ここでは、それぞれの場面での使い方について
見ていくことにしましょう。
ビジネス
ビジネスにおいては、
金額が限りないという場面で使われます。
例えば、
ヒット商品が出て売り上げが上がり続けている状態や
品質を重視した結果予算が際限なくかかる場合などです。
例文:
昨年発売したあの商品は、ヒットが続き、
売り上げが青天井だ。
株
株においては、特に取引市場において、
「相場が高値を更新し続ける、ブルマーケット」
と呼ばれる状態を指して、使われます。
例文:
昨日の取引から青天井が続いているが、
慎重に状況を見極める必要があるだろう。
麻雀
麻雀において使われる「青天井」は、
一般的なルールではなく、
ローカルルールの一つのことを指します。
麻雀では点数計算があり、
「満貫」を最高得点とします。
青天井の場合には、この最高得点を取っ払って
ゲームをするのだそうです。
ガチャ
ソーシャルゲームにおいては、
ガチャで欲しいキャラやアイテムを
手に入れる仕様となっていることが多いです。
しかし、青天井ガチャと呼ばれるものは、
課金に上限が設けられておらず、
際限なく課金できる上に、
いくらつぎ込んでも、目当てのものが出てくるとは
限らない仕様になっているのです。
しばらく前に問題になり、
ニュースなどでも話題にされていましたね。
今では青天井ガチャといわれるものはなく、
ある程度の課金で目的のものが手に入るという仕様に
変更されたようです。
課金については自分自身で上限を設けるのが大事ですよね。
まとめ
今回は「青天井」という言葉について、
お話ししました。
ビジネスシーンなどさまざまな場面で使われる言葉ですので、
正しい意味や使い方を覚えておく必要がありそうですね。
反対語が「赤天井」ではなく、
「頭打ち」や「底なし」である点についても、
しっかりと理解しておきたいものです。
うっかり間違って使うと恥ずかしいですからね。