「貧乏暇なし」という言葉がありますが、
それなら「金持ちは暇あり」なのでしょうか?
金持ちは金持ちで、
仕事に忙しいイメージがありますよね。
よっぼど、貧乏人より暇が無さそうと思ってしまいます。
また、「働かざる者食うべからず」という言葉もありますが、
働かざる者は金持ちのことなのでしょうか?
実は、「貧乏暇なし」「働かざる者食うべからず」、
どちらの言葉も大きな勘違いをされている言葉です。
「貧乏暇なし」は、生活に余裕がないことを皮肉った言葉で、
時間がないことの言い訳や謙遜しているフレーズとして使われています。
「働かざる者食うべからず」は、もともと聖書にある言葉で、
そこでの意味は「働きたくない者は食べてはならない」でした。
しかし、「働かない人は食べてはいけない」という誤った意味で
使われるようになってしまったようです。
ここでは、「働かざる者食うべからず」の本当の意味や、
金持ちは貧乏人のふりをする?について詳しく説明します。
働かざる者食うべからずの本当の意味は、「働かざる者=お金持ち」
「働かざる者食うべからず」が聖書に出てくる場面は、
仕事があるのに怠けてしまっている人に対してです。
戒めの言葉として、働きたくない人は食べてはならないと言っています。
仕事があるのに働きたくない人に対してなら、
食べてはならないという言葉は納得ですよね。
しかし、ロシアの政治家であるレーニンが、
この聖書の言葉を働かない貴族や資本家に対して、
誤って使ってしまったことが大きな勘違いの始まりです。
働かないで所得を得ている貴族や資本家を非難するために、
レーニンはこの言葉を使いました。
その後、世界初の社会主義国となったソ連の憲法にも、
「働かざる者食うべからず」は書かれています。
けれども、資本主義の日本では、矛盾を感じてしまいますよね。
例えば、失業して困っている人や
病気や障害、療養中などで生活保護を受けている人、
家の家事や用事を一手に引き受けている専業主婦や
家族の介護や小さな子供がいるなど働きたくても働けない人に対して、
「働かざるもの食うべからず」と言うのは、
じつに理不尽ですし納得のいかない言葉です。
金持ちほど貧乏人のふり?シン富裕層・本物のお金持ちは質素で謙虚
金持ちほど貧乏人のふりをする、ということはあるのでしょうか。
実は、本物のお金持ちは質素で謙虚に暮らしている方が多いです。
貧乏人のふりをして、
周りからお金をたかられないようにしている、
というよりは、
物欲がなかったり、見栄を張ることがなく
お金や物、周りの人を大切に扱う人だったりします。
お金持ちといえば、自由にお金が使えて、
遊びや贅沢品に散財できるイメージがありますよね。
例えば、三ツ星レストランで食事をして、
高級車を乗り回して、ブランド品を身につけて豪遊しているイメージです。
しかし、本物のお金持ちは、意外にも
質素な食事で満足をし、無駄なものにはお金を出さず、
ユニクロなどシンプルで着心地のいい洋服を好んで着たりします。
特に、「シン富裕層」と呼ばれる
20代~30代の日本のお金持ちの実像は
ギラギラしたお金持ちのイメージを覆します。
バブル時代の日本など、一獲千金を当てた人は
豪遊や散財でお金を雑に扱う人もいたため、
特に日本人はお金持ちに悪いイメージを抱きがちです。
けれども、本物のお金持ちは、支出にシビアです。
お金を大切に使うので、
結果的に質素倹約に励んでいる人が多くいます。
たしかに、お金を大事にしてお金持ちになった人が
謙虚に暮らしているのも納得ですよね。
苦労しないでお金持ちになった人とでは、
お金の使い方が違うでしょう。
見た目だけでお金持ちかどうかは
判断できないものですね。
まとめ
「貧乏暇なし」「働かざる者食うべからず」は、
無職の人は納得がいかないとおもっていませんか。
「貧乏暇なし」は
忙しいことの言い訳や謙虚の言葉です。
貧乏は暇なしで、金持ちは暇あり
ということではありません。
「働かざる者食うべからず」も
無職の人は食べてはいけないという意味ではなく、
もともとは、仕事を怠ける人は食べてはいけないという意味でした。
本当の金持ちは貧乏なふりというか、
質素で謙虚な暮らしをしています。
お金を大切にしていることも、
金持ちでいる条件かもしれないですね。