生きていく中で、
今更どうにもならない後悔を抱えることは、
誰にも起こることです。
私にももちろんそんな経験はあって、
それも一つや二つじゃ済みません。
しかも、後悔ってたいてい、
今更どうにもならないことばかりです。
でも、そんな後悔を抱えたまま、
生活していくのはつらいですよね。
どうにか断ち切る方法はないのでしょうか?
はっきり言って、
解決策はただ一つ!
そんなこと気にならないぐらい、
『真剣に向き合えるものを見つけること』
だけです。
「えっ?それってただの現実逃避じゃない?」
と思われる人もいるでしょう。
ですから、
ここから後悔を断ち切る方法について
詳しく解説していきます。
後悔を断ち切るたった1つの解決法は、真剣に向き合える『別の対象』を見つけること
正確に言えば、
後悔を断ち切る方法はないに等しいです。
人間の記憶というものは、
幸か不幸か、好き勝手に消せるものではありません。
一度後悔の念を抱いたことも、
必ず記憶に残り、
突然蘇ってくるものです。
「じゃあ、さっき言った方法は嘘じゃないか!?」
と言わないでくださいね。
ですから、
断ち切るというよりは、
思い出さない状況に自分をおく、
がより正確かもしれません。
遊びに夢中になって大事な課題を忘れる、
新しい恋人とのお付き合いに気が向きすぎて友達との約束を忘れる、
など、私たち人間は、何かに夢中になると、
大事なことですら忘れることが多々あります。
後悔していることすら忘れるぐらい、
何かに夢中になりましょう。
または、他のことを考えられないぐらい
真剣に向き合える何かでも良いでしょう。
今そんなもの思いつかない、という人も、
真剣に向き合える何かを必死に探すという過程自体が、
後悔を一時忘れさせてくれるかもしれませんね。
ただ、わざわざ後悔を断ち切る必要はないという考え方もあります。
精神医学的観点から見れば、
「過去を後悔する」のは、
自分の心を守るための方法の一つなのだそうです。
思いだしてちょっとモヤモヤっとすること自体が、
心の負担を軽減することになるということでした。
そう考えれば、
昔の後悔を思い出してモヤモヤする時間も大切かもしれません。
ただし、四六時中思い出して落ち込む、という人は、
病院やカウンセリングに行くなど、
アプローチを変えることを考えてみてくださいね。
過去の後悔の乗り越え方。失言・仕事・恋愛・人を傷つけた
これを言ったらおしまいですが、
過去の後悔を乗り越える方法にも正解はないと思います。
というのも、
乗り越えたってどういう状態をいうのかな、
と疑問に思うからです。
私自身は、後悔は持ったまま生きるべき、
と考えている一人です。
人は過去の失敗をもとに成長する生き物です。
また、いろんな経験を積んだ人は魅力的です。
過去の後悔やいろんな失敗を抱えて、
時に後悔したり、悩んだりする方が、
より魅力的な人間になっていけるのかな、と思うのです。
一つできることとしては、
「同じことをしない」
でしょう。
仕事での失敗を後悔しているなら、
同じ失敗しちゃだめですよね。
失言などで人を傷つけたなら、
二度とそんな言葉使わないようにすればいいんです。
思うに、
失敗はともかく、
人を傷つけた経験は、
乗り越えたり忘れたりすべきではありません。
傷つけられた側がその傷を乗り越えるのは、
とても良いことです。
でも、傷つけた側が忘れるとか乗り越えるとか、
ちょっと違うんじゃないかな、と思います。
世の中にずっとある「いじめ」の問題でも、
いじめられた方は覚えているのに、
いじめた方は忘れてたりしますよね。
あれ、とても変だと思います。
本当に後悔しているなら、
「人を傷つけた」という後悔を背負って過ごすことが、
傷つけたことへの唯一できる償いではないでしょうか。
ただし、「人を傷つけた自分に価値はない」なんて思ったりするのは、
やりすぎです。
ここで言いたいのは、人を傷つけたという事実から
目を背けずに生きていこう、ということだけです。
まとめ
どうにもならない後悔を断ち切る方法について、
お話してきました。
真剣に夢中になれるものを見つけて、
後悔にばかり意識がいかないようにすることが、
方法として考えられる唯一のものでした。
ただ、あえて断ち切る必要もないかとも思います。
最初の方で、
人の記憶は好き勝手に消したりできない、
という話をしましたが、
反対に、人の記憶ってあいまいなものでもあります。
私自身は、
失敗したことや傷つけたことを忘れたら、
また同じことやりそうだな、
という漠然とした不安を持っています。
二度と同じ後悔をすることがないよう、
今持っている後悔を見つめ直しながら生きるのも、
後悔と付き合う方法かと思います。