庭の土いじりは楽しいですが、その際に厄介なのが雑草です。
どうにかして雑草を簡単に処理する方法はないのでしょうか?
また、雑草に土をかぶせると生えなくなるのは本当でしょうか?
ここではそんな雑草と土について解説していきます!
雑草をそのまま耕すと土壌は豊かにするどころか草が腐って悪影響
雑草の処理って大変ですよね。
まず考えるのが雑草にそのまま土をかぶせてしまう方法です。
こうすることによって、雑草は生えなくなることはあるのでしょうか?
結論から言えばこれは意味がありません。
雑草に土を被せたとしても、その土からまた新たな雑草が生えてしまい終わりです。
なので、やはりしっかりと処理をするとしたら除草剤などを用いるのが良いでしょう。
また、よくやってしまいがちなのが雑草をそのまま耕すことです。
そうすることで雑草が土に還って土壌を豊かにすると考えている人もいるでしょう。
しかし、こちらも実は悪影響となっています。
雑草ですが、土壌を豊かにする場合は、一度雑草を刈って乾燥をさせた場合です。
この場合、雑草に含まれた栄養素が分解されて土に還るので土壌も豊かになります。
ですが、雑草がそのままの状態で耕してしまうと、
まずはその雑草が枯れるために発酵ガスが発生します。
これが土や作物に悪影響を与えることになります。
なので、もし雑草を使って土壌を豊かにしたかったら、
まずはしっかりと刈ってから乾燥をさせるようにしましょう。
雑草は抜かない方がいい。自然農法に学ぶ雑草や虫と共存する方法
雑草ですがとにかく抜いた方が良いというイメージがあるかもしれません。
雑草を抜くことによってより土壌が豊かになり、作物が育ちやすそうですね。
しかし、実はこれは間違っています。
雑草は抜かない方が土壌は豊かになると言われています。
詳しく解説していきます。
雑草ですがもし処理をするのなら抜くよりも刈ることが大切だと言われています。
雑草を刈ることによって土壌に日当たりが良くなり、より作物が育ちやすくなります。
そしてその際、抜かない方が良いです。
雑草を今後も生やさないようにするためには根からしっかりと抜く方が良さそうですよね。
ですが、雑草の根というのは最も微生物が集まりやすくなっています。
雑草の根っこ周りは根圏と呼びますが、ここは有機物の分泌物が多くなっています。
具体的にはアミノ酸や酵素、糖と言った物質です。
これらは微生物や虫の大好物であり、根っこが多いと非常にそれらが活発に働いてくれます。
また、土に根が伸びることによって土が耕され柔らかくなってくれます。
その結果、土の中に空気が入り込んでくれたり、栄養が行き渡ってくれるので、
より土壌が豊かになります。
雑草を刈る場合ですが、その際には成長点を刈ることをイメージしましょう。
成長点とはその名の通り雑草が育つ場所になります。
その上を刈ってしまうと、成長点があるのですぐにまた生えてしまいます。
なので雑草を刈る時は根は残しつつできるだけ根本から成長点の下を切るようにしましょう。
そうすることによって刈った後の雑草の成長を遅らせることができます。
また、自然農法としては土に石灰を混ぜるのもおすすめです。
土は痩せたり雨に当たることで酸性に変化をします。
そこに石灰を混ぜることによって、
土壌を中和してより植物が育てやすい環境にすることはできます。
できるだけ自然のものを使った自然農法でも十分土いじりは楽しむことができます。
ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
雑草ですが土をかぶせたところで意味はありません。
その場合、土から新たにまた雑草が生えてくるだけです。
なので、もし根こそぎ雑草を除去したい場合には除草剤を使うのが良いでしょう。
ただ雑草ですが、あった方が土壌は豊かになります。
それは根があった方が微生物が働いたり、根が伸びて土が柔らかくなるからです。
ぜひこれらのことを理解した上で土いじりを楽しんでくださいね。