お米やお餅は海外発送できるか(個人使用。商用利用ではない)調べたところ
「生米はダメ、レトルトもダメ、食品がダメetc」など
国別・業者によって食品の取り扱いが全く違いました。
サトウのごはんとか切り餅みたいな賞味期限の長いレトルトパックなら送れるかなと思ったのですが、国によって対応がだいぶ異なる状況です。
最近はコロナや世界情勢の影響で、海外発送においては荷物がいつ届くのか自体が不明だったりしますよね。
そこで今回は、お米や餅を海外発送できる国・できない国について、2022年5月現時点で確認できた内容を以下まとめていきます。
食品を送る【海外】国際郵便・国際宅配便で対応が異なる
そもそも海外発送で食品を送れるのか?(個人が日本から国外へ食品を発送)なのですが
- 国際郵便(郵便局)
- 国際宅急便(クロネコヤマト)
この2社で対応が異なります。以下詳細をまとめていきます。
【郵便局】国際郵便で食品を送れる?米・餅は国別で異なる
まず、郵便局の国際郵便でお米や餅を送れるか?確認してみましょう。
郵便局の「国際郵便として送れないもの」で調べることができるのですが、国別の禁制品リスト(国際郵便条件表)がPDFで非常に見づらい…
そこで今回は国際郵便お客様サービス相談センターに電話で直接質問してみました。
国際郵便■アメリカ・韓国■穀物としての米は禁制品対象。EMSは大幅遅延中
郵便局の国際郵便では、アメリカ・韓国への禁制品として「米などの穀物品」があげられています。
植物…植物(米などの穀類、果物、野菜その他植物防疫法で定めるものをいう。)につい
ては、昭和 25 年農林省告示第 231 号(輸出植物検疫規程)に基づき植物防疫所にお
いて縦覧に供する「植物検疫に関する諸外国の要求事項一覧表」によるものとする。
※
(※ 編集註:詳細は最寄りの植物防疫所にお問い合わせ下さい。また、米は、
個人的な使用に供するため非商業的に送られる場合以外には、最寄りの地方農政
局又は農政事務所への事前届出が必要です。)
アメリカ国際郵便条件表(北中米)
植物としての米はNGですが、食品としての米・餅は個人使用については送れる可能性があります。
ただし、郵便局のカスタマーセンターの担当者さんによると
海外発送で無事に届くかどうかは『相手国の税関の判断次第』という側面が大きいそうです。
禁制品リストに掲載されていないものでも、税関がダメと言ったらダメ。返送されるのか没収されるのかも税関次第。
確実に送るには、発送前に相手国の税関に直接お問い合わせされることをおすすめします。
とのことでした。
また、アメリカに食品を送る場合、商用利用はバイオテロ法でPN確認番号必要、個人は手続き不要という情報もありました。
国際郵便■ドイツ・フランス■EMSは停止中、船便は3ヶ月以上~未定
ドイツ・フランスについても、植物としての米は禁制品リストに掲載されていますが、
食品としての米・餅は、個人使用については送れる可能性があります。
【クロネコヤマト】国際宅急便で食品を送れる?生米はダメ
次に、クロネコヤマトの国際宅急便で米や餅は送れるのか?について調べてみました。
まず、クロネコヤマトの「国際宅急便で送れないもの」として「生米」があげられています。
国際宅急便の場合は、どの国に発送するにしても生のお米は不可、ということになります。
ただし補足として
※レトルトのものは扱い可能ですがお届先の国によっては規制があります。
と記載があり、レトルトのお米(レンチンご飯とか)は海外発送が可能な国もあるようです。
以下、アメリカ・ドイツ・フランス・韓国・アジア諸国について、送り先の国別ガイドを確認してみました。
国際宅急便■アメリカ■食品自体がNG
アメリカへ送れないもの
- 全ての食品(飲料含む)
- イラン製品
お米やお餅もダメということですね。
国際宅急便■ドイツ・フランス■食品自体がNG
同じく、ドイツ・フランスも食品自体が発送できないため、お米やお餅もだめです。
国際宅急便■大韓民国(韓国)■米はNG。お餅は記載なし
韓国へ送れないもの
- 米(レトルトも含む)
- 動物の皮革
- キッチン用のディスポーザー
- 活性炭使用する空気清浄機、マスク等
韓国にお米を送るのは不可です。お餅については記載がないため税関まで要確認ですね。
国際宅急便■インドネシア・フィリピン・マレーシアはレトルトごはんや餅を送れるかも?
クロネコヤマトの国別ガイドで「食品の制限がない国」としては、インドネシア・フィリピン・マレーシアなどが出てきました。
レトルトごはんやお餅を送れるかもしれませんが、先にも述べたように、食品が届くかどうかは相手国の税関次第になります。事前に税関まで確認するのが確実です。
台湾やタイ王国は、食品そのものが不可ですね。
まとめ
今回は「海外発送でお米やお餅を送れるのか?」について見ていきました。
郵便局の国際郵便、クロネコヤマトの国際宅急便で対応が異なること
国によって禁制品の扱いが異なること
(レトルトはOK、レトルトもダメ、食品自体がダメなど)
コロナや世界情勢の影響で、航空便や船便に大幅な遅延がある(到着時期未定)
などのことがわかりました。
生物(和菓子のお餅)は無理でも、海外赴任中の家族に年末年始お餅を食べさせてあげたいとか、MOCHIブームでお餅を知った海外の友人に本物のお餅を教えてあげたいとか、個人で食品を海外に送りたいときってありますよね。
確実に送りたい時は、発送前に「相手国の税関」に確認してみてください。