部活動の保護者会では大会や練習試合のために「送迎」という車出しの慣習があります。
20年前の部活動では考えられなかった慣習です。
自家用車の普及率向上から、家庭での送迎か可能になったことも原因でしょう。
当たり前となってしまった子供の送迎ですが、トラブルの原因はそれだけではありません。
試合・練習会場への送迎のために部員が乗り合わせることが一番の原因です。
バスなど借りればいいのですが、その費用は全て保護者負担です。
しかし、保護者も自家用車で応援に行きます。
その流れで始まったの送迎の車出しなのでしょう。
本来送迎は各家庭の責任で行うものだと思っています。
しかし共働きのこの時代、学校と同じようにお休みを取れるわけではありません。
お互いの足りない部分を補い合うための保護者間協力でしょう。
間違っても強制されるものではありません。
送迎の持ち回りは拒否できます。
でもいざ断るとなるとこれはこれで大変です。
今回は、部活の送迎うまい断り方を4つ紹介します。
部活の送迎の断り方4選!用事がある、責任取れない、子供に伝えさせる等
子供が頑張っている部活動なので、当然応援はしたい。
でも、協力といってもやはり送迎となると気が引けます。
やはり最も気がかりなのは万が一の事故です。
筆者の部活動保護者会では、子供達に部費で活動間の保険をかけています。
それでもやはり事故は怖いですし、責任問題なんてことになったら・・
これからもお付き合いが続く保護者会でのうまい断り方を紹介します。
①「その日は用事が入っているので難しい」
一番簡単な断り方ですが、毎回これで断ることはできませんよ。
送迎といっても会場や時間帯など様々ですよね。
私も運転が下手なので、行ける所といけない所があります。
(町の中に見えない境界線があって、その信号より向こうは行けない・・感じです)
場所と時間を確認して、ムリのない範囲で協力しましょう。
②部員以外の道具・荷物車を引き受ける(道具車)
筆者はコレです。
部員を乗せたくないので、道具を乗せます。。
ほとんどの部活動で道具車という当番があると思います。
率先して道具車を引き受けることで、逆に感謝されることに。
ただ、車が汚れる、傷がつく、拘束時間が長い等もあります。
でも、部員を乗せるプレッシャーに比べたら全く苦ではありません。
③夫(義理の両親)に反対されている、と伝える
家族が理解していない状況で責任が重いことはできない旨を伝えましょう。
そして義理の親ってところがポイント。
姑姑の問題を絡めるとかなり同情が集まります。
「大変なんですー」とちょっと悪者になってもらいましょう。
④「ペーパードライバーです」と宣言
実際にペーパードライバーなら間違いなくこれが一番うまい断り方です。
運転に不慣れなペーパードライバーに我が子を預けようとは思いません。
でも普段、近所で乗ってるところ見られてしまうとちょっと困りますね。
そんな時は「送迎できるように、近場から練習始めています」と伝えましょう。
中学の部活動は実働2年3か月くらいです。
これでかなりの時間は稼げますよ。
部活の送迎を断る「子供に伝えさせる」はNG
そして、最後。
部活の送迎で運転できないお断りを『子供に言わせる』のはダメです!
送迎の問題は保護者間の大人の問題です。
断るなら自分でハッキリ伝えましょう。
▼子供の部活なのに親がでしゃばり・過干渉な保護者を黙らせる方法はこちら
いずれにせよ、運転に不安がある状態で送迎を安易に引き受けることはやめましょう。
実際問題として、万一、部活の送迎で
自動車事故したら誰が責任を取るのか?
これは全国的にも問題になっています。
PTAが任意団体であり退会できることが広く知られてきたのと同じように、
部活の保護者会でも、送迎班を拒否したり
自動車保険加入確認を要求する声も増えてきています。
万一部活送迎で事故したら?送迎班を拒否!自動車保険加入確認を要求する声も
送迎のために前もって念書を押さえている保護者会もあります。
もちろん筆者の保護者会でも毎年提出しています。
でも、万が一本当に事故をした時はこの念書はほとんど効力がありません。
あくまでも気持ちの問題なんですよね。
だからお互いの理解や協力態勢がとっても重要になります。
送迎班の拒否はもちろんOK。
その際は子供の送迎は全て自分でする覚悟が必要でしょう。
「よその子は送迎しないけど、うちの子は送迎して」は、あまりにも図々しい。
ただし、送迎班を拒否する代わりに
他の当番や作業に取り組む・協力する姿勢が大切です。
保護者会の役割は送迎だけではありません。
チームのために自分ができることを頑張ればいいのです。
送迎班に協力する保護者は、自動車保険の搭乗者傷害保険は加入しておいた方がいいです。
万が一の時、同乗者や自分たち家族を守ってくれます。
部活動で家族以外の人を乗せるなら、運転手の責任の一つです。
しかし、個人負担となるため、強制できるものではありません。
保護者会からは「加入のお願い」程度にとどめましょう。
まとめ
たかだか子供の部活の送迎くらいで~、なんでこんなに問題になるの~、と軽く考えてはいけません。
今の部活動は、価値観や考え方の違う親がそれぞれ主張します。
しかし、この保護者会の送迎班の問題はあやふやにしてはいけません。
命の問題です。
そしてお互いの信頼関係の問題でもあります。
「今までうるさく言う人がいなかった」と思わずきちんと解決する方法を探しましょう。
きちんと対策を取っておくことが後々の安心安全な活動につながります。
もしあやふやなまま無理して送迎に参加しているなら、頑張って声に出しましょう。
きっと他の保護者さんの中にも同じように思っている人はいます。
万が一のリスク対策は当たり前のことです。