仕事で帰宅が遅いときや、長時間外出する際にも、いつもと同じ時刻に愛犬に食事を与えることができる自動給餌器は、大変便利な家電のひとつです。
最近の機器は、カメラ付きで愛犬の見守り機能がついていたり、
アプリと連動していたり、便利な機能がどんどん増えていますよね。
しかし、せっかくの自動給餌器を愛犬が破壊してしまうのは、
みんなが頭を抱える『あるある事件』のようです。
なぜ犬は、自分の食事がでてくるにもかかわらず、えさやり機に攻撃してしまうのでしょうか?
その理由は、犬の性格や年齢によって様々です。
そこで、犬の攻撃による自動餌やり器の転倒や故障を防ぐための対策をいくつかご紹介します。
また、犬に壊されない頑丈なつくりの自動餌やり器もいくつかご紹介したいと思います。
これから購入する人や、購入したけど見事に破壊された人など参考にしてみてくださいね。
子犬と成犬で違う!自動給餌器を犬が破壊する原因と対策。興味・ストレス・分離不安など
犬が自動餌やり機を壊そうとして攻撃を加える原因は、犬の年齢によって異なります。
まず、子犬のケースです。
子犬は単に興味本位でいたずらをしている場合が多いようです。
子犬によっては周囲にあるものすべてが遊びの対象ですので、
自分の餌をくれる、飼い主ではない『あいつ』に対して強い興味をもちます。
「あいつは何だろう。ちょっかい出したら一緒に遊べるかな。」
そんな感じでしょうか?
成犬になると、さらに頭脳が発達してきます。
「あいつの中には俺の餌がたくさん入っている。もっと食べてやろう!」
といった感じで、自動給餌器の存在について学習をします。
すると餌が出てくる入口に手を突っ込んで餌を出そうとしたり、倒して蓋をあけようとしたり、
操作ボタンをいじったりする、という行動につながります。
犬はほんとうに頭がよい動物ですからね。
そして子犬・成犬・老犬問わず、
分離不安症の犬というのが存在します。
それは飼い主と長時間離れて留守番をすることに対して、強い不安や強いストレスを感じてしまうタイプの犬です。
なかには、留守番のストレスで下痢た嘔吐の症状がでる犬や、飼い主が外出しようとすると
強く吠えて飼い主に攻撃をする犬などもいるそうです。
留守番の不安やストレスを払拭しようとして、餌の遊び食い、盗み食いをしたり、
給餌器にとびかかって倒したり壊したりする場合もあります。
これらの犬の攻撃に耐えられるよう、自動餌やり器を選ぶ際のチェックポイントが4つあります。
- 転倒しやすい形状になっていないか。
- 蓋にロックがかかるかどうか。
- 餌の出口に犬の手足が入ってしまわないかどうか。
- 操作ボタンがむき出しになっていないかどうか。またはボタンロック機能があるか。
これら4つのポイントに対して対策をとる必要があります。
まずは第一に転倒防止策です。
機器によっては、下に重心がくるようにかなり重たく作ってあったり、床と吸着できるつくりになっているものもあります。
しかし中型犬大型犬になると力が強いので、倒れてしまう事も多々あります。
また自動給餌器は、バッテリーで非常災害時にも活躍することが期待されます。
普段の愛犬の攻撃対策だけでなく、地震のときの転倒防止のためにも柵や壁などにゴムバンドで固定する、などの対策をおススメします。
そして、操作ボタンの部分や、勝手に触られると困る部分を、なにかで覆って隠す等の工夫も必要になります。
ホームセンターで板材を購入し、餌のトレイ部分をくりぬいた箱を自作した飼い主さんもいますよ。
新しく購入を考えている方は、検討中の機器に、
ロックボタンがあるかどうか、
蓋の隙間に爪などがひっかけられないつくりになっているか、
などをよく確認することをおススメします。
頑丈な自動餌やり機犬用おすすめは?カリカリマシーンやマルカンオートフィーダー
最後に、やんちゃでアグレッシブな愛犬専用、頑丈な自動餌やり機のおススメをいくつかご紹介したいと思います。
まず、選ぶポイントとして先にあげた
- ロックボタンがあるかどうか
- 手や爪がひっかけられない構造&転倒防止対策
の他にも大事なチェックポイントがあと2つあります。
- 日本メーカーであること。
- 説明書がわかりやすく、設定方法が煩雑でないこと。
の2つです。
やはり頑丈で信頼できるのは日本メーカーの機器が一番です。
また、自動えさやり機のなかには、時間の設定などが非常に難しく正しく給餌できない、
といったトラブルが多く寄せられているそうです。
正しく給餌されないと、イライラした愛犬がまた給餌器に攻撃をしてしまいますよね。
うちのこエレクトリック カリカリマシーンSP
多くのユーザーに支持されているのは、スマホでさまざまな操作が可能なカリカリマシーンSP。
ドライタイプの餌を1500g~1800gもストックできるストックタイプの給餌器で、
蓋にはロック機能、餌の出口には犬の手が入らないよう狭小設計がされています。
また、タイマー機能だけでなく、今すぐリモートで給餌できる機能もついています。
見守りカメラからの映像は、アプリで家族全員が共有できます。
万が一愛犬のイタズラを見つけた場合も、見つけた人がその場でマイクから注意することができるという優れものです。
マルカン ペット用オートフィーダー・カメラ付
同じくアプリを使ってリモート給餌や、マイクを使って生の声を愛犬に届けられる機能のついた、マルカンのオートフィーダー・カメラ付も非常に人気です。
餌のストック量は1500gと同じぐらいですが、カリカリマシーンと比べて重量があり、どっしりとしています。
また、餌出口に取り付けられている赤外線センサーを使って、餌の分量を正確に計測して出したり、出詰まりの通知もできるような機能付きです。
食器部分の大きさや深さが大きいため、食事量の多い中型犬などにおススメです。
ジーフォース WAGWAG オートフィーダー
こちらは、ストックタイプではなく、トレイタイプなので、半生やウエットフードも使用でき最大4回分の餌がセットできます。
トレイの高さや大きさに関して、食べやすさでは第一位に選ばれています。
イタズラ防止策としては、タッチボタンが設定後にロックがかかるようにできています。
トレイタイプは、ロボット掃除機のような平たい形状をしているので、転倒することはありませんが、食べている間にすべってずれたりするので、滑り止めシートを活用することをおススメします。
まとめ
いかがでしたか?
最近の自動餌やり機は、便利な機能がたくさんついているので、
積極的に活用することをおススメします。
しかし、給餌器に対しての犬のイタズラや攻撃・破壊はつきもの。
犬の年齢や性格によってその原因は様々です。
各社とも、イタズラ防止策や転倒防止策として、さまざまな工夫が施されていますが、
購入後、家庭内でもさらに工夫を加えているユーザーが非常に多いことがわかりましたね。
あなたの愛犬のニーズに合った機種が見つかるとよいですね。