毛玉だらけの服を着ている人は、どんな印象を与えるでしょうか?
そう言われると、私自身もドキッとしてしまうのですが、やはり他の部分をビシッと決めていても、毛玉のせいでポイントダウンしてしまうのは残念なことですよね。
大切な打ち合わせの日に、毛玉だらけの服を着てきて上司に怒られた話や、
デートのときにニットに毛玉がたくさんついていて恥ずかしい思いをした話など、
「毛玉だらけの服による失敗談」はネットにもたくさん出ています。
確かに、「毛玉だらけの服」=「残念な人」になってしまうのは否めません・・・。
毛玉だらけの服を着ている人はみっともない、とまでは思いませんが、
そこまで手が回らないほど忙しかったのかな、それとも寝坊してしまったのかな、と、私ならきっと同情してしまいます。
そもそも衣服に毛玉はつきものです。
毛玉の最大の原因は「摩擦と静電気」です。
ですから、摩擦や静電気を減らすことが毛玉を防止することにつながります。
そして、なんと!
クリーニング店で毛玉取りをしてもらえることは、ご存じでしょうか?
人からどう見られるかわからない毛玉だらけの服を着続けるより
ここはひとつ、プロの技に任せてクリーニング店できれいに毛玉を取ってもらうのもアリではないでしょうか。
ここでは、素材別の毛玉の取り方や、服のお手入れの仕方、
そしてクリーニング店での毛玉とりの料金や仕上がりの状態など
毛玉に関してのいろいろな疑問を、まるっと解決したいと思います。
毛玉の取り方3選!ニット・パーカー・コートなど素材別対処法
毛玉だらけになった服のお手入れに使うグッズ、何を思い浮かべますか?
まずはコレですよね。
毛玉の取り方① 電動毛玉取り器
各メーカーから、様々な値段、サイズの毛玉取り器が販売されています。
パワーもあり、特にカッターの径が40㎜~50㎜ほど大きい製品は、
スピーディにどんどん毛玉をとってくれて忙しいあなたの味方です。
さらに、服へのダメージを気にするあなたには、風合いガード機能がついているタイプもあります。
これはニットのゲージによって仕上がりを変えられる機能で、基本的に3段階に調節可能な製品が多いようです。
取れた毛玉のゴミの処理も、ダッシュボックスを取り外してポンと捨てられるのでお手軽です。
お値段は、100均で買える電池式のものから、多機能のものは5,000円前後するものまで
幅広いラインナップがあります。
筆者も100均の毛玉取り器を持っていますが、性能はそれなりです。1~2時間くらい時間をかければカーディガン1着の毛玉を取れるかな…?といったところです。
毛玉の取り方② T字カミソリ
電動毛玉取り器がない場合に、手っ取り早く使えるのがT字カミソリです。
繊維の方向にそって優しくなでるようにして、毛玉を刈り取っていくのがポイントです。
力加減が難しいので、油断すると衣服を傷める可能性もあります。
毛玉が多い袖口や脇、バッグがあたる摩擦の多い部分に、ポイントで使用すると便利です。
毛玉の取り方③ 毛取り専用ブラシ
お気に入りのデリケートな服や天然素材のものには、毛取り専用ブラシがおススメです。
一番衣服を傷めずに毛玉をとる方法が、毛取り専用ブラシです。
天然素材というのは、ウールやカシミヤ、アンゴラなど100%のものを指します。
天然素材の衣類は毛玉ができやすい反面、繊維が切れやすいので毛玉がとれやすいのです。
反対に、アクリルやポリエステルといった化学繊維は非常に丈夫で切れにくい繊維です。
その分、毛玉ができても切れにくいため、毛玉が居つき取れにくい、というわけです。
ですから、
化学繊維の衣服の毛玉取りには、電動毛玉取り器やカミソリ
天然素材の衣服の毛玉取りには、毛取り専用ブラシ
と使いわけるのがベストですね。
毛玉の取り方 番外編 なべの焦げ落としスポンジ ←オススメできません
また、よく「毛玉取りの裏技」として紹介されるのが、なべの焦げ落としに使うスポンジの硬い面!
これは、一時的には毛玉を取ることができますが、
繊維を引き延ばしてしまい、ほつれ、新たな毛玉を生んでしまう原因となるのでNGです。
以上、毛玉を取る手段を3つご紹介しましたが、
自力で毛玉を取るのはけっこうな時間がかかり大変です。
一般的なクリーニング屋さんでも
無料またはオプションで毛玉取りをしてくれたりします。
クリーニング店の毛玉取りについては、当記事の後半で詳しくお話しますね。
毛玉を予防する3つの方法!ブラッシング・スチームアイロン・毎日着ない
次は、毛玉を予防するお手入れの方法をお話します。
毛玉ができる3大原因は、摩擦・静電気・ほこりです。
これらを予防すると毛玉の発生率も抑えられるのです。
毛玉を予防する方法① ブラッシング
着用した後には、洋服用ブラシでブラッシングすることが一番の毛玉予防策です。
特にコートや、パーカーなど一番外側に着用する衣服は、花粉やほこりがたくさん付着します。
ブラッシングすることで、これらを落とし、毛並みを整え、静電気も抑えてくれるのです。
毛玉を予防する方法② スチームアイロンをかける
特にニットなどの衣類は、スチームアイロンをかけると繊維が柔らかくなり、形が整いやすくなります。
内側に入り込んだゴミやホコリなども表面に浮いてきますので、スチームアイロンをかけた後に軽くブラッシングすると、より効果的です。
毛玉を予防する方法③ 連続着用しない(毎日続けて同じ服を着ない)
お気に入りの服は毎日でも着たい、という気持ちはわかりますが、
連続で着用すると、どうしても動くことでできる摩擦、リュックやショルダーバッグによる摩擦も多くなります。
毛玉もできやすくなり、衣類もへたってきますので、
連続着用を避けて、衣服も休ませるのがポイントです。
クリーニングで毛玉を取ってくれる!プロの技・料金・評判は?
クリーニング店でも毛玉取りをしてくれるって知ってましたか?
大物コート類や、スーツ、ウールなど家では洗えないものをクリーニングに出すついでに
セーターやカーディガンなどの毛玉取りもお願いできるのはとても便利ですよね。
たいていのクリーニング店では、普通のクリーニング料金に含まれている場合と、
別途、毛玉取り料金を設定している場合とがあります。
しかも、クリーニングのプロですから、衣服を傷めず、仕上がりが一番美しい!ときたら
これは頼まない手はありませんよね。
しかも、別料金といっても、ホワイト急便や白洋舎といった、店舗型の一般的なクリーニング店では、セーター、コート、スーツなど種類によって300円~500円と非常にリーズナブルです。
毛玉だらけになってしまった服や、とってもとっても増殖する頑固な毛玉は、
一度クリーニング店に出してみるとよいかもしれませんね。
また、高級な衣類の場合には、店舗型クリーニング店ではなく、
リネット、リコーベといった宅配クリーニングサービスの方が、断然おすすめです。
衣類5点セットで7,500円、10点セットで9,500円というように、基本的な値段がやや高めに設定されています。
しかし、シミ抜き、毛玉とり、ほつれ直し、再しあげ、などその他の手厚いサービスがすべて無料で提供されているのでかなりお得です。
特に再仕上げサービスは、新品のような状態で衣服が戻ってくる、と定評があります。
まとめ
いかがでしたか?
毛玉とりは面倒くさいし、やってもやっても毛玉ができるので、諦めて放置・・・・。
でも、それは原因と対策がわからなかっただけではありませんか?
原因は、摩擦と静電気とほこり!!
それを取り除くことで毛玉ができにくくなることがわかりました。
そして、天然繊維の毛玉はとれやすいから、毛取りブラシがベスト。
合成繊維は強い分、毛玉も強くてしぶといから、
広範囲には電動毛玉取り器、部分的な応急処置はT字カミソリ。
そして頑固な困った毛玉はクリーニング店のプロの技に任せる!
そういうことがわかってくると、放置していた残念な衣類も一挙にキレイにするやる気が
湧いてきますよね。
毛玉ごときで、「残念な人」扱いされないように、衣類のお手入れは日ごろから気を付けたいものですね。