プラチナのネックレスなんて、手軽に手が出せるものではありませんが、メルカリで検索してみると、けっこうな数の商品が出てきますよね。
鑑定書つきのものもあれば、なかには本物かどうか疑わしい、安くて怪しげな商品までよりどりみどりです。
本物か偽物かは刻印を見れば大丈夫!と思っているあなた。
刻印を見ただけでは判断ができないものもあるので安心してはいけないんです。
実際に、ネックレスの留め具の部分にPtの刻印が入っていたものの、
本物のPtは留め具部分のみで、あとは全部メッキの偽物だった、
という事例もあります。
では、あなたがメルカリで購入したい、そのプラチナのアクセサリーが本物かどうかはどこを見て判断すればいいのでしょうか。
プラチナかどうかを刻印以外で見分ける方法
メルカリでプラチナ商品を購入する際の注意点
もし偽物を購入してしまったときの対処方法
などを調べてみました。
【プラチナ偽物の見分け方】磁石や比重、貴金属買取店で査定(鑑定)等
まず刻印について説明しましょう。
プラチナの製品には、含有率によってPt 900とかPt 850 と刻印がされています。
プラチナの元素記号(Pt)をそのまま使用し、Pt1000 であれば含有率が100%ということになります。
Pt 950 であれば、プラチナ含有率が95% で、ティファニーなどの高級ブランドに見られます。
そして、注意していただきたいのは、PtF という表記です。
これは、外側だけプラチナ張りをした、プラチナメッキの表記です。
中身は偽物ですので注意しましょう。
そして、プラチナの偽物に使われている素材は、主にニッケルという軽い金属か、タングステンという非常に硬くて重い金属です。
ニッケルの場合は、わりと見分けが簡単なのですが、タングステンの場合はくせものです。
そのわけを今からお話しましょう。
まず、私たちがプラチナが本物か偽物かを見分けるためには、3つの方法があります。
- 刻印を調べる
- 磁石をあてる
- 比重(密度)を確かめる
の3つです。
刻印で見分けがつかない場合があるので、次は磁石を近づけて調べます。
プラチナは磁石に反応しません。ですから、磁石に引き寄せられたら偽物です。偽物に使われるニッケルは磁石にひきよせられるからです。
しかし!
タングステンの場合は、プラチナと同じく磁石に反応しません。
ですから、磁石では偽物かどうか見分けがつかないのです。
そうすると、次に比重の計算をして確かめることになります。
比重というのは、物質の密度を水の密度で割った値で、それぞれの金属によってその値が決まっているのです。
ちなみにプラチナは21.4とけっこう重い方になります。
「空気中の重量÷(空気中の重量−水中の重量)」で求められるのですが、
またここでも問題が発生するのです。
ニッケルは1円玉に使われている非常に軽い金属ですから、比重の比較をしやすいのですが、タングステンの比重は、19.3 とプラチナの比重に似ているので、見分けるのが非常に難しいのです。
ここまでくると、蛍光X線分析などの高度な機材のある貴金属専門店にしかプラチナとタングステンを見分けることができない、ということになるのです。
おそるべきタングステンですね。
ですから、自力で見分けがつかない場合は、貴金属の買取専門店に査定に出して、鑑定書を書いてもらうのが一番です。
メルカリに出品されているプラチナ商品も、鑑定書付きという商品が一番信用性が高いということになります。
【メルカリ偽物だった場合】受取評価しない!まず出品者に連絡→メルカリ事務局に相談
メルカリでプラチナ商品を購入するときには、商品説明をすみずみまで読み込んで、その商品が本物のプラチナなのかどうかを、よくチェックすることをおススメします。
とはいっても、写真と文章だけの情報です。
わからない事があれば、出品者にコメントして質問をしましょう。
刻印の写真、鑑定書の写真がきちんと添付されていれば、信用性が高いですね。
しかし、どんなに注意を払って購入しても、偽物を購入してしまうこともあるでしょう。そんな場合は、どうすればよいでしょうか。
このときは、絶対に受取評価をしないでください。
なぜかというと、受取評価をすると、システム上取引が完了してしまいます。取引キャンセルや返品など、その後の対応がなにもできなくなってしまうからです。
もし購入した商品が偽物だと判明した場合のおおまかな流れを説明します。
- 取引メッセージで出品者に連絡を入れる。→取引キャンセルを依頼する。
- 出品者が同意する。
- 取引メッセージで返品の段取りをする。→返送先住所などの連絡をとりあう。
- 購入者が返品発送をする。
- 出品者が返品商品を受け取る→出品者がアプリ上でキャンセル申請を行う。
- 購入者がキャンセルに同意する→取引キャンセルが完了。
- 事務局が返金などシステム上の手続きを行う。
注意点が3点あります。
1つ目は、返品にはメルカリ便は使えません。
匿名発送ができなくなるので、取引メッセージ上で返品先の住所などを確認する必要があります。なお、取引メッセージは第三者には閲覧できませんので安心してくださいね。
2つ目は、出品者は返送されてきた商品を受け取るまではキャンセル申請をしない事です。
必ず、返品商品を受けとった後にアプリ上でキャンセル申請を行ってもらうよう伝えましょう。
最後3つ目は、返品キャンセルに関しては、出品者と購入者のあいだでの話し合い解決が基本です。
双方で話し合いがこじれた場合や、いくらメッセージを送っても出品者が返信してこない場合などは、メルカリ事務局に対応をお願いすることができます。
「マイページ」の「お問い合わせ」から事務局に相談しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
偽物につかわれているタングステンという金属がいかにくせものかがわかりましたよね。
ここまでくると、鑑定業者に鑑定してもらわなければ、素人には見分けがつかない
商品になってきました。
メルカリの取引相手は、品質の保証まではできない「一般人」です。
なかには出品者も騙されて、本物だと思って出品している場合もありますよね。
もし、偽物を購入してしまった場合も、
ご紹介したような取引キャンセルの手続きをひとつひとつ順番に踏んで、
なるべく大きなトラブルに発展しないようにしたいですね。