メルカリでは昨今、同人グッズ・同人誌の取り扱いが問題視されています。
同人グッズとは、原作のアニメや漫画を元に二次創作したグッズのことをいいます。
同人誌は、同じ趣味を持つ人などが集まり、執筆・編集などの創作活動で作った冊子(個人出版)のことを指します。
同人グッズ・同人誌のような二次創作物を出品する際は、メルカリのガイドラインに従う必要があります。
基本的に、アニメや漫画のキャラクターをイメージした作品は、メルカリでの出品が禁止されています。
違反している出品を見つけた場合は通報することも可能です。
1.芸能人やキャラクターをイメージした商品は出品可能ですか?
A.出品できません
知的財産権を侵害する商品に該当する可能性があるため、出品を禁止しています。「イラスト」「ファンアート」「似顔絵」や、ブランドのロゴ・デザインと酷似している商品も出品を禁止しています。ハンドメイド品の出品可否について-メルカリガイド
しかし、二次創作物に関しては出品禁止物に該当する一方で、
なぜかメルカリの出品カテゴリ上には「同人誌」が存在します。
出品物を見る限り、メルカリの同人誌カテゴリについては二次創作物の販売は野放し状態となっているのが現状です。
そこで、今回はメルカリでの同人グッズや同人誌の取り扱いについてさらに詳しく見ていきます。
知的財産権侵害!メルカリ同人グッズ禁止も「同人誌」カテゴリは健在
メルカリでは、2020年9月から知的財産権を侵害するような同人グッズの出品を禁止するというガイド改定がおこなわれました。
つまり、人が作り出した作品やアイデアを勝手に利用してはいけないということです。
では、具体的にどのような物が違反になるかというと、
などとされています。
たとえば、メルカリの出品ページで、商品名や説明でキャラクターを連想させる記載(○○系、○○風など)を使うのも違反に該当する可能性があります。
しかし、メルカリではこのような規約があるにも関わらず、同人誌は野放し状態です。
先ほどもお話したように、「本・音楽・ゲーム」のカテゴリの中には「同人誌」が存在します。
鬼滅の刃や呪術廻戦、ツイステ、刀剣乱舞、東京リベンジャーズ…など、人気のアニメ・ゲーム作品の同人誌が大量に出品されています。
また、同人誌カテゴリにおいては、出品タイトルや本文に「〇〇〇〇(漫画のタイトルやキャラクター名 ) 同人誌」などハッキリ書かれていますし、ユーザーから通報されることもあるでしょう。
しかし、メルカリ側で出品禁止やペナルティ等すべての出品に対して厳しい対応が取られている様子は見られません。
二重基準?メルカリでキャラクターの同人誌・ハンドメイド作品では規制が違う?
一方で、ハンドメイド作品の二次創作では、メルカリの規制が厳しい傾向にあるようです。
というのも、例えば商品写真を見る限り「明らかに鬼滅の刃風のマスコット」でも、出品タイトルには鬼滅の言葉を入れていない(本文にタグ・キーワードを入れるに留める)など、
どうにかメルカリの規制や通報を逃れて出品しようと苦心・工夫している様子が見られるからです。
ハンドメイドと同人誌で規制が違うって二重基準なんじゃないの?
ですよね。
著作権・知的財産権を守ることが強く求められる昨今ですが、同人誌は根強いファンも多く売上も大きい。本誌作品が愛され大切にされてきたからこそ生まれた文化でもあります。
メルカリとしても、二次創作物だからといって一律に取り締まれない面があるのでしょう。
推しキャラの同人グッズ・2次創作は『個人使用』で楽しもう!
基本的に、推しキャラをモデルに自分で描いた絵やイラストをグッズにするときは「個人利用」にとどめましょう。
もちろん、自分で描いたイラストだったとしても、公式作品がある漫画・アニメキャラがモデルであれば、メルカリやイベントなどでグッズ販売するのはNGです。
また、公式作品の絵や画像を使ってオリジナルグッズを作るのも不可です。
2次創作イラストは、個人で楽しむにとどめましょう。
メルカリは二次創作禁止!作家によりOKも「著作権利用許諾申請書」
メルカリでは、二次創作など元の漫画やアニメ、キャラクターなどを利用して独自で創作した物の出品自体を禁止しています。
漫画やアニメのキャラクターが大好きで、他の人にも良さを知ってもらいたいという思いから、独自で創作した物を出品したとしても、著作権侵害に該当します。
もし、漫画やアニメのキャラクター作品などの自作イラストやマスコットなどを販売したいときは、どうしたら良いでしょう。
まずはその著作物が日本の法律で保護されているのかを確認しましょう。著作権者からの許可が必要な場合は、「著作権利用許諾申請書」を取り付ける必要があります。
漫画やアニメなどの作家の中には、許可なく利用してもいいとしている方もいます。
一方で、勝手に利用してほしくないけど、二次創作物の全てをチェックすること自体は不可能だし、読者に非難されることを恐れている人もいるのだとか。
二次創作したくなるほど愛されているキャラクターを生み出したのは「作者さん」であり「出版社」です。
彼らの意志や気持ちが尊重されるよう考えていきたいですね。
まとめ
メルカリでは同人グッズや同人誌などの出品が禁止されているということがわかりました。
しかし、同人誌などは禁止されているにも関わらず、現状はカテゴリの中にも「同人誌」というジャンルが存在し、野放し状態になっています。
同人グッズや同人誌などの二次創作物は著作権を侵害する恐れがあるため、使用前に著作物が保護されている物なのかを確認する必要があります。
そもそもメルカリでは二次創作物の出品も禁止されていますが、アニメや漫画の作家によっては無断での利用をOKとしている人もいるので、しっかりと確認するようにしましょう。
メルカリで、他の出品者が同人グッズを出品しているから自分も出品しようとすると、後になってトラブルになる可能性もあるため十分に注意する必要があります。