YouTubeやWebを見ていると、すっごく気持ち悪い画像を使った美容系の広告がどんどん出てきて嫌になることありませんか?
歯のヤニ・黄ばみ、歯垢や口臭の広告、茶色く汚れた歯や歯茎の写真など、不快極まりないですよね。
他にも無断で著名人の画像を使用しているもの明らかに加工した画像を掲載しているものなど、問題の多い広告が増えています。
これらの広告は「フェイク広告」と呼ばれています。
消しても消しても出てくる、不快なフェイク広告をブロックする方法はいくつかあります。
- iPhoneやアンドロイド端末の設定を変える
- Google の広告設定を変える。
- 使用するブラウザを変える。
これら、3つの方法について順番にみていきましょう。
口臭・歯の広告の消し方。広告ブロック設定やBRAVEブラウザ
まず、不快な広告を個別にブロックする方法です。
1.広告の右上「×」の辺りをタップ。
2.「フィードバックを送信」をタップ。
3.広告をブロックしたい理由を選択。
4.「Googleはこの広告の表示を停止しました」と表示されます。
これで、この不快な広告は表示されなくなるはずなのですが、なぜかその後も同じような広告がしつこく表示されたりしますよね。
ブロックしたはずの広告が繰り返し表示される原因については、当記事の後半でお話ししますね。
続けて、iPhone、android端末自体のブロック設定も確認してみましょう。
iPhoneで広告をブロックする方法
・「設定」を開きます
→ 「safari」を開きます
→ 「ポップアップブロック」をON にします。
・「設定」を開きます
→ 「プライバシー広告」を開きます
→ 「追跡型広告」の制限ONにします。
Androidで広告をブロックする方法
・「googleChromeメニュー」を開きます
→ 「サイトの設定」を開きます
→ 「広告」の項目をOFFにします。
・「googleChrome メニュー」を開きます
→ 「サイトの設定」
→ 「ポップアップとリダイレクト」の項目をOFFにする。
これで端末自体の広告ブロック機能・追跡型広告非表示機能を有効にできました。
Googleにログインして広告設定を変更する方法
しかし、実際にはこれでもまだ気持ち悪い広告が入ってきたりするのです。
次は、googleにログインして広告設定を行ってみましょう。
googleそのものにマーケティング機能があり、ユーザーのデータを収集することで収益につなげています。
あなたが興味のあるだろう広告ジャンルが設定されているはずなので、その設定を消してみましょう。
まず、Google にログインします
→「広告設定」 → 「広告のカスタマイズ」 の順に開きます。
→「美容・フィットネス」をクリックします。
→「このジャンルの広告を表示しますか?」と聞いてくるので「オフにする」をクリックします。
このページでは、
あなたの興味関心のない広告ジャンルもオンになっているはずです。
興味のないものはすべて「オフ」の設定にしておくことをおススメします。
広告が出てこないブラウザ「Brave」を使用する
これでも不快な広告が入ってきてストレスだ、というあなたは、使用するブラウザを変えてしまいましょう。
ここでオススメするブラウザは「Brave」です。
「Brave」は広告ブロックがデフォルトのブラウザで、ユーザートラッキングがないことを売りにしています。
つまり、あなたの情報を収集して、あなたが興味を持ち購入につながりそうな広告に次から次へ誘導していく機能を持ち合わせていない、ということなんです。
さらに、Braveはウェブセキュリティーに関しての機能に力をいれています。
広告表示でストレスを感じている人や、今までのブラウザのセキュリティーに不安があった人には、うってつけのブラウザなんですね。
美容広告で気持ち悪い画像を使うのはなぜ?買う人いるの?フェイク広告
Web上に気持ち悪い画像を使ったフェイク広告が多いのはどうしてなのでしょうか?
フェイク広告の目的は、次の2点です。
- とにかく強烈な印象を残す
- 過激な文言や過激な写真で関心を煽る
はっきり言って、質の悪い安価な広告の代表例です。
しかし残念ながら、質の悪い広告が掲載され続けているということは
広告効果がある=その広告から買う人がいる
ということを意味します。
フェイク広告がひろがる原因は「アフィリエイト」が広く浸透したことです。
「アフェリエイト」は、Webサイトに貼り付けてある広告を見ると、そのサイトの管理者に報酬が入る仕組みです。
今は、誰でもWebサイトを運営することができます。そして誰でもWeb広告を作ることができる時代です。
大手の広告制作会社は、製作費用も確保されており、コンプライアンスもしっかりしています。
しかし、小さな制作会社や個人経営などはしっかりとした基盤がありません。
とにかく儲けを優先してしまう場合、著名人の画像を許可なく使用したり、明らかに不適当な画像を使用したりします。
こうして、フェイク広告がどんどん増えていってしまうのです。
気持ち悪い広告を除外できない理由。子供向け無料アプリでも対策困難
では、こういった不当な広告を取り締まることはできないのでしょうか。
現状では、まだ難しい状況のようです。
先日も「子供向けアプリに表示される不快広告」についてニュースになっていました。
大ヒットテレビアニメ「PUI PUI モルカー」のスマートフォンゲームをめぐり、一部の利用者から苦情が寄せられている。子どもが遊ぶにもかかわらず、露骨な性描写や残虐な内容を含む広告が表示されているとの指摘だ。
運営会社は取材に「意図して流しているわけではございません」と釈明し、対応の難しさを打ち明けた。
「PUI PUI モルカー」ゲームで不快広告…利用者「子供に見せられない」 開発会社は対応苦慮ーJCASTニュース
子供向けアプリの運営側でも、あらゆる対策をとっていますが、迷惑広告を完全に除外するのは難しい状況なのです。
なぜ、不快な広告を除外するのは難しいのでしょうか。
少し昔までは、Webサイトの管理者が広告会社を選択して、どの広告を掲載するかをきちんと管理することができていました。
しかし、現在では多くのWebサイトでASPが利用されています。
ASPというのは、広告主と無数のWebサイトを仲介する会社(システム)です。どの広告を配信するか自動で決まる仕組みも広く使われています。
この広告配信の自動化は便利な反面、サイト閲覧者や広告掲載側で「細かい設定はできない仕組み」となっています。
たとえば、ギャンブルやアダルトなどセンシティブなジャンルは拒否できても、細かなキーワードで除外設定する等はできません。
さらに、広告主によってもジャンルの判断基準が異なるため(例:アダルト向けのコンテンツが漫画のジャンルで登録されるなど)
意図しない広告がすり抜けて表示されたりするのです。
広告の通報を繰り返しても、同じ広告が次々と表示される理由。
また、広告の迷惑通報を繰り返しても、同じような広告が次々と表示されたりしますよね。
これは、対策が取られていないのではなく、
いたちごっこ状態に陥っているからなのです。
悪質な会社では、複数のドメインや会社情報を使い分けたり、アカウントを次々作り換えることで、似たような広告を大量に発信しています。
広告の迷惑通報やアカウント凍結などの規制を繰り返しても「いたちごっこ」となってしまっているのが現状です。
迷惑メールなどと同じことが、広告配信の世界でも行われているのです。
「なにより利用者の端末によって趣味・嗜好が違うので、私たちが持つ検証用の端末だけではすべての広告をチェックしきれない面があります」(担当者)
「PUI PUI モルカー」ゲームで不快広告…利用者「子供に見せられない」 開発会社は対応苦慮ーJCASTニュース
こういったことからも、現状では、
不快な広告の対策はユーザー自身が対策するのが1番有効となるのです。
また、規制や法律を強化するのを待たずとも
「不快な広告で売られているもの=質の悪い商品だ」
という認識が広まり購入する人が減れば、
必然的に、質の悪い広告も存在できなくなります。
消費者側においてもメディア・リテラシーを高め、賢く選択したいものですね。
まとめ
いかがでしたか?
不快な広告のブロック設定ができたでしょうか。
Web広告について調べていくといかに私たちの生活にWebメディアが深く浸透しているかがわかりますよね。
誰でも便利に使える仕組みがあるということは、良いこともある反面悪いこともたくさんあるのだな、と思いました。
利用する側が利用されてしまわないようにしたいものですね。