秋なのに、たんぽぽ？！
秋だな。え？たんぽぽ？ておもって撮ったけど、西洋たんぽぽは一年中咲くらしい pic.twitter.com/zG8xiDDgfh
— minamo (@minamo_no) October 19, 2018
たんぽぽの季節は春、だと思ったら
秋にタンポポを見つけたことありませんか？
秋に咲いているのは
本当にタンポポなのでしょうか？
西洋タンポポは、季節を問わず咲くのでしょうか？
実は、昔から日本に咲いていた
在来種のタンポポは、春にしか咲きません。
けれど西洋タンポポは、季節を問わずに咲くのです！
西洋タンポポは季節を問わずに咲く！綿毛を冬の時期に見ることも
西洋タンポポは一年中咲きます。
種である綿毛も、もちろん一年中飛びます。
在来種のタンポポとは違い、
西洋タンポポは雌花だけで種を作ることができる特殊な花です。
西洋タンポポは、在来種のタンポポとくらべると
種の数も多く、綿毛も軽いので
遠くへ飛び、花を増やすことができます。
そのため、西洋タンポポの数が非常に増えました。
一方、在来種のタンポポは
種の数も少なく、種の重さも重いので
西洋タンポポほど遠くへ飛ぶことは出来ません。
在来種のタンポポは、西洋タンポポの様な勢いで増えることが出来ないのです。
このため、今では
在来種のタンポポが絶滅の危機にさらされています。
ただ、西洋タンポポは
雌花が単独で種を作るので、環境の変化に弱い種である、という面はあります。
とはいえ、繁殖する範囲が広いので
都市化が進んだ場所でも難なく咲くことができます。
そのため、西洋タンポポの有無は都市化の指標にされているという一面もあるのです。
タンポポ綿毛飛距離は天候や風の強さで変わるが明確な数字不明
では、タンポポの綿毛は
いったいどれくらい飛ぶのでしょうか？
タンポポの綿毛の飛距離は、天候や風の強さで変わるので明確な数値はわかっていません。
ただ、タンポポの綿毛の形。
天候や風の影響をうけにくい形状で
一番遠くへ飛べる構造になっていることは分かっているそうです。
そうしてタンポポは生き残り戦略をたて、日本中に咲いています。
それだけではなく、タンポポの根は74㎝もあります。
地下深く根を伸ばすことで、養分をため込み、
タンポポが枯れても次から次へと花芽を咲かせてゆくことができる生命力を備えているのです。
たとえ、根を途中で切っても、そこから芽が出てくるのだとか。
ぺちゃんこに踏みつぶされても起き上がってくる強さは、根にある生命力がなせるもの。
タンポポは力強いのですね！
まとめ
いつも身近で可愛いタンポポ。
日本にもともとある在来種のタンポポと外来種の西洋タンポポがあります。
季節を問わず秋にも花を咲かせ、綿毛を飛ばしているのは西洋タンポポです。
タンポポの綿毛がどれくらい飛ぶかについては天候と風の強さによって変わるので、正確な飛距離はわかっていません。
ただ、綿毛の構造が一番風の影響を受けにくく遠くへ飛ぶ構造になっていることが分かっています。
ささやかな可愛らしい花ですが、たくさんの知恵で一生懸命生きています。
これからちょっとタンポポの見る目が変わるかもしれませんね！