学生時代はとんと使うことがなかったのに、
一歩社会に出るとそこかしこに飛び交っているビジネス用語。
中でもよく使うのが、「お疲れ様です」「お世話になっています」というフレーズです。
あなたはこれらの言葉をどのように使い分けていますか?
今回は、混同しがちなビジネスにおいての挨拶を、
簡単に覚えられる方法をお伝えします♪
「お疲れ様です」は社内で!職場の上司にも使える
いざ挨拶をする場面で、
「お疲れ様です」「お世話になっています」のどちらを使えばいいのか
わからなくなった場合は…
挨拶をする相手が「身内かどうか」で判断しましょう!
相手が身内(社内)の人間であれば誰でも「お疲れ様です」でOKです!
つまり社内であれば、目上の人にも使えちゃいます。
あなたが、直属の上司に「お疲れ様です」と挨拶しても何の問題もありません。
ちなみにもっと丁寧に挨拶をしたい場合は、
「お疲れ様でございます」と言っても良いでしょう。
そして、
上記よりもさらに丁寧なものに「お疲れの出ませんように」という挨拶がありますが、使い慣れていないと不自然さが出てしまいます。
無理に丁寧すぎる言い回しをせず、
新入社員らしく、爽やかに、シンプルに。
「お疲れ様です」にとどめるぐらいが丁度いいですよ♪
「お世話になっております」は社外!相手との面接・メール・電話にも
さて、またまた身内かどうかで判断してみましょう。
「お世話になっております」を使えるのは、身内(社内)以外の相手です!
つまり「社外」ですね。
「お世話になっております」という言葉自体は、
就職活動のスタートと同時に使い始めたのではないでしょうか。
面接の日程を決めるときや、内定の連絡のやり取りをするときなど、
電話かメールかにかかわらず使ってきた言葉だと思います。
就活中のあなたは、どの企業に対してもまだ「社外」の人間ですから、
「お世話になっております」を使えます。
しかし、晴れてその企業の一員(身内)になったにもかかわらず、
うっかり社内の人たちに「お世話になります」と使ってしまわないように注意しておきましょう。
「お世話になります」「お世話になっております」の使い分けは?
そして、仕事にも慣れてくる頃、
あなたが次に遭遇するのが…
いろいろな種類の「お世話になります」の挨拶です。
- お世話になります
- お世話になっております
- 平素より大変お世話になっております
などなど、言い方を変えればきりがないぐらい「お世話になっています」の意味を持つフレーズがあるわけですが…
気をつけなければいけないポイントはたったひとつです!
それは、
【あなたが相手と面識があるかどうか】
これに尽きます。
まずはいちばんシンプルな
「お世話になっております」についてですが、
これは、面識の有無にかかわらず使える「万能な言葉」です!
- 電話(外線)に出るとき
- 来客がいらっしゃったとき
- 外出先で関連企業の担当者様に会ったとき
迷った時は「お世話になっております」を使っておけば、
とりあえず失敗は回避できますので覚えておいてください。
▼「お世話になります」「お世話になっております」の使い分けは『初対面かどうか』でも言い方を変えたりします。
同じく面識がある場合に使えて意味の似ている表現では、
以下のようなものがあります。
「いつもお世話になっております」の使い分けパターン
- いつもお世話になっております
- いつもお世話になり、ありがとうございます
- 平素はお世話になり、ありがとうございます
- いつもお世話になり、誠にありがとうございます
ビジネスメールの冒頭が毎回一緒では、なんとなく味気ないですし、
うまく使い分けをして、あなたのメールをより良いものにしていきましょう。
相手と打ち解けてきたら、
いちばんシンプルな「お世話になります」でも
しっかり想いは伝わりますよ♪
相手と面識のない場合の挨拶「お世話になります」
続いて、相手と面識のない場合の挨拶を見ていきましょう。
先ほどちらっと触れた、
いちばんシンプルな「お世話になっております」でももちろん良いのですが…
相手にもう少し敬意を払いたい場合、
「これからどうぞよろしくお願いします」という意図がより明確に伝わる、
「この度はお世話になります」という言葉がオススメです。
シンプルですし、丁寧ですが押し付けがましくありません。
ビジネスマナーにおいて、初対面で「お世話になっております」を使うことに問題はありませんが、
人によってはそれをよく思わないということも、もちろんあります。
そんなときには、「突然のご連絡、大変失礼いたします」と言い換えることもできます。
全く初めてのお取引先への連絡で不安な時は、ぜひこちらを使ってください。
長らく連絡をしていなかった場合は「ご無沙汰しております」
また、面識はあっても長らく連絡をしていなかった場合には、
「大変ご無沙汰しております」と始めるとスムーズです。
まとめ
いかがでしたか?
使い慣れるまではどうもしっくりこない表現もあるかもしれませんが、
場数を踏んで、あなた自身の言葉として自然と発することができるようになるとメールや電話での説得力も増します!
会社によっては、身内であろうと部署が違えば
「お世話に…」を使うこともあるようです。
それは会社ごとの文化ですので、
入社したらまずは上司や先輩に確認してみてくださいね。
きちんと使い分けて、デキる大人への一歩を踏み出してください。