白黒のふわふわの毛並みと、ゆったりした動きが愛らしい、パンダ。
こどもからおとなまで大人気の動物です。
そんなパンダのごはんといえば、笹ですよね。
ヘルシーなイメージの笹ですが、パンダって意外と太っているような…。
生まれて間もない赤ちゃんパンダは100g程度だったのが、
大人のパンダになると、なんと100kg近くにもなるそうです。
笹しか食べていないのに、どうしてこんなに大きくなれるのでしょうか。
野生のパンダは肉食!虫や小動物を食べてた記録も
大人のパンダは、1日14時間以上を食事の時間とし、
12~16kgもの竹・笹を食べます。
しかしパンダは実は食肉目クマ科という分類で、
本当はとても肉食性の高い動物!
野生のパンダは、笹だけでなくタケノコや若芽も食べ、
ときには虫や小動物を捕まえて食べたという記録もあります。
しかしパンダの故郷である中国山岳地帯では、
厳しい環境や外敵から身を守るため奥地でしか過ごせず、
そこで冬でも枯れない食料となったのが、「竹」だったようです。
そのため、肉食から草食へ進化したというわけです。
パンダは笹の栄養を20%以下しか摂取できない
上記のように、パンダはもともと肉食の動物なので、
消化器官が肉食用の構造になっているのですが、
そのせいで笹を消化するのにとても効率が悪いのです。
シマウマやキリンのような草食動物なら
食べた草の80%が栄養分として吸収されるのに対して、
パンダの場合は、約17%ほどしか栄養分して吸収されません。
大人のパンダのカロリーは1日に約4000kcalと言われており、
このエネルギーを摂取するためには、たくさんの量の笹を食べないといけないというわけです。
パンダの動きがゆっくりなのも、消費カロリーを抑えているからなんですね。
パンダは笹による体調不良や月1の腸粘膜排泄に耐えてる
実はパンダは時々腹痛に悩まされているようです。
これは、やはり餌となる笹の影響です。
決して毒ではないのですが、繊維質が多くて硬い竹や笹を消化するためには
自らの腸を保護する腸粘膜が傷ついてしまうこともあります。
この腸粘膜はよくできていて、傷つくと再生する機能があるのですが
この排泄・再生する際に時々腹痛が起きてしまいます。
ふつうは2~3日で回復するとのことですが、
なんだか心配になってしまいます…。
まとめ
ゆったりした動きが可愛いらしく、
いつもゴロゴロしているイメージのパンダですが、
実はこんな理由があったとは驚きです。
ちなみに動物園では、栄養の偏りや腹痛を防ぐために
笹以外にもとうもろこしやフルーツを混ぜてあげているようです。
動物園に行ったら要チェックですね♪