TikTokで「インスタのメンション○番目に出てくる人、あなたのことが気になってるかも…」みたいなコメントとか、
「インスタのメンション○番目の人との思い出おしえて~」みたいな質問があるじゃないですか。
で、インスタを開いてメンションしようとしても、うまくできない。
Yahoo知恵袋で調べると、@を押せだの、空白を入れろだの、果てはフォロワーの数が大事だとか色んな回答が出てきますが、
どれもうまくいかない。
インスタのメンションは「@以降に文字を入れる」と、ユーザー名が表示されますよ。
たとえば、@の後に「m」とか「ゆ」などの文字を入力する、ということですね。
でも、TikTokでは「インスタのメンション○番目」としか指定されていませんよね。
@の後に、自分で何か文字を入れなきゃいけないというのは、変な話です。
TikTokのメンションは@を押すだけでユーザー名が表示されるのですが、
インスタは仕様が違うのか、@を押しただけではユーザー名が表示されないことがあるようです。
筆者のスマホはiPhoneなのですが、インスタで@を押しただけではユーザー名は表示されません。でも、Androidの友人は@のみでユーザー名が表示されていましたので、使っている機種によって挙動が違うのかもしれません。
ですから、本来であれば、
TikTokの発信者(ティックトッカー)は、
「インスタのメンションで m を入れた時に出てくる○番目の人は、あなたのことが気になってるかも~」のように、
@以降の文字を指定してあげると親切なのですが、
ティックトッカーからしたら、そんなことはどうでもいいことなのです。
なんで、どうでもいいのでしょう?
私も色々調べたのですが、その理由を知ったとき、思わず笑ってしまいました。
そこで今回は、TikTokで「インスタメンション◯番目」とか「インスタで最初の投稿教えて~」が流行っている、本当の理由についてまとめます。
TikTokで「インスタ何番目/インスタ最初の投稿(DM)」が流行ってる本当の理由
TikTokで、「インスタのメンション○番目の人はあなたと両思いかも~」とか、「インスタで最初の投稿(DM)おしえて~」みたいなコメントや質問をよく見かける理由は、
ティックトッカーたちの都合によるものです。
TikTokの動画をバズらせるために、インスタが必要だから、です。
TikTokでバズりたい理由は人それぞれですが、動画がバズれば注目度が増して有名になったり影響力が上がりますし、人(企業)によっては収益を伸ばせますよね。
TikTokの動画をバズらせるためには、TikTokの「おすすめ」に掲載されるのが手っ取り早いです。
TikTokおすすめの上位に掲載されると、たくさんの人に自分の動画を見てもらえるようになり、再生回数やフォロワーが増えて、多くのユーザーから注目を集めることができるのです。
ティックトッカーたちは、自分の動画をバズらせたい。
バズらせるためには、TikTokのおすすめ動画に掲載されるのが手っ取り早く、
おすすめ動画に掲載されるためには、動画の評価を上げる(高評価を目指す)対策が必要。
これを『TikTokのアルゴリズム対策』といいます。
この、TikTokのアルゴリズム対策で、「インスタのメンション○番目」とか「インスタで最初の投稿(DM)」が関わってくるわけです。
…って、よくわからないですよね。続けて解説します。
TikTokでインスタのメンションやストーリーを絡めるのは『シェア数』を獲得するため
TikTokのアルゴリズム対策の例として、具体的には、動画の視聴時間や視聴完了率、「いいね・コメント」など、TikTokユーザーからの反応が必要となるのですが、
『シェア数』も重要な指標となっています。
たとえば、TikTokで投稿した動画は、インスタやエックス(旧ツイッター)、FacebookやYou Tubeなど、外のプラットフォームで拡散されることで「シェア数」を伸ばすことができます。
他SNSでのシェア数が多いほど、TikTokのおすすめ動画に上がりやすくなるのです。
つまり、TikTokで人気になるには、他SNSへのシェア数(拡散力)も必要になる、ということですね。
でも、他社SNSでシェアしてもらうのって難しいんですよ。
あなたも、いくらTikTokの動画が面白くても、わざわざ他のアプリを開いて拡散するとか面倒くさいでしょう?
そこで、ティックトッカーたちは、考えました。
シェアをお願いするんじゃなくて、『知らぬ間にシェアしてた』みたいな方法はできないだろうか…。
これが、「インスタのメンション○番目」とか「インスタのストーリーで左から何番目」、「インスタで最初の投稿(DM)」が生まれた背景なのです。
TikTok知らぬ間にシェアしてた!自然で巧妙なSNS拡散手法
TikTokで人気になるためには、他SNSでのシェア(拡散)が必要。
ティックトッカーたちの目的がわかったところで、
では、その拡散と「インスタ何番目」はどういった関連性があるのでしょう。
それは、こういうことなのです。
あなたが見ているTikTok動画で、「インスタのストーリーで左から○番目の~」とか「インスタで最初の投稿(DM)おしえて~」みたいなコメントを見かけたら、
あなたは『インスタ』を見ようとしますよね。
このとき、わざわざTikTokを閉じてインスタグラムのアプリを開くのではなく、
TikTokの『共有』機能を使って、インスタに移動しませんか?
あなたがTikTokの共有ボタンを押した瞬間に、
TikTok動画のシェア数は『1』とカウントされます。
この時点で、ティックトッカーの狙いである
『シェア数を獲得したい』が叶うのです!
もちろん、あなたの知りたいことは、
「インスタのメンション○番目の人は誰なんだろう…」ですよね。
しかし、ティックトッカーからしたら、それはどうでもいいことなのです。
なぜなら、あなたが共有ボタンを押した時点で、ティックトッカーの目的は達成できたから…。
このTikTok→インスタに共有する仕組みを知ったとき。
あまりに自然で効果的な誘導に、「なんて頭がいいんだろう」と私は感心してしまいました(笑)
シェアしてくださいとお願いするでもなく、#拡散希望 などのハッシュタグも使わずに、
まるで朝のテレビ番組の星座占いや天気予報のように、ユーザーたちの気を引いて、
自然とシェアさせてしまうわけですから。
この仕掛けのすごさに気づいたティックトッカーたちが、自分の動画でも同様の手法を取り入れたことで、
徐々にTikTok内で「インスタメンション○番目」のやり方が広まっていったのでしょう。
というわけで、
TikTokの「インスタのメンション○番目に出てくる人、あなたのことが気になってるかも…」
みたいなコメントは、占いと同様に信ぴょう性はありませんが、
SNSの仕組みや裏事情を知った上で楽しむ分には面白いんじゃないかなと、個人的には思います。
まとめ
TikTokでの「インスタメンション○番目」のトレンドの本当の理由は、TikTok動画をバズらせ、注目を集めるための戦略です。
TikTokのアルゴリズムでは「シェア数」が重要であり、他のSNSでの拡散が効果的ですが、シェアをお願いするのは難しいことです。
そこで、ティックトッカーたちは「知らぬ間にシェアさせる」方法を模索し、「インスタメンション○番目」の手法が誕生しました。
この方法は、TikTokの共有機能を使って他のプラットフォームに瞬時にリンクし、シェア数を増やすための自然で巧妙な誘導です。
この戦略の成功により、TikTok内で「インスタメンション○番目」が広まったのです。