飲食店を経営したい人の中には、田舎や村の空き家を利用して古民家カフェを開きたいと思っている人もいるでしょう。
地方の空き家ならば、家屋代・土地代など微々たるもので
中には「100円物件」と呼ばれるほぼ無料みたいな物件もあります。
こういった無料物件を使えば初期コストも固定資産税などの税金もかかりませんから
維持費やコスパを気にせずカフェを運営できそうですよね。
とはいえ、実際の経営となると非常に厳しく、
甘い考えのままカフェを開業するのは人生設計を狂わす悲劇にもなりかねません。
古民家カフェの実態についてここでは解説をしていきます!
古民家カフェが失敗する理由。地方・田舎の空き家活用の現実
地方や田舎の古い家をカフェにすることで地域の人の憩いの場になっているお店も多くあります。
しかし、田舎のカフェの成功の裏にはたくさんの失敗・廃業事例もあります。
古民家カフェですが、失敗する理由としては以下のことが挙げられます。
費用を甘く見ていた
古民家カフェの初期費用としては、一般のカフェよりもむしろお金がかかります。
古民家カフェでは地方や田舎の
ほぼタダ同然の空き家を活用することが多いですが
借りたり買うには安くても、手入れはされておらずボロボロです。
ですので、まずはカフェを開店するためにリノベーションをする必要があります。
再生費用は古民家自体の費用を超えることもあり、そこで資金が尽きてしまうことも。
その後古民家カフェをオープンできたとしても、
想定以上に自己資金が減ってしまい自転車操業ですぐに廃業ということが多いです。
立地が悪い
古民家カフェによって地域住民や観光客の憩い場にするのは憧れの光景の1つですよね。
とはいえ、田舎のカフェに興味がある人を定期的に集めることはできるでしょうか。
交通アクセスが不便だったり近くに有名な観光資源がない場合、観光客をあてにできません。
外からの来客を期待できなければ地元住民を相手にする商売となるでしょう。
この場合、リピーターをつけなければ客足は尻すぼみになってしまい、経営もできなくなってしまいます。限界集落とはいかずとも高齢者ばかりが住んでいる過疎地域に近い地域では、集客はままならないことでしょう。
住民に受け入れられない
田舎にいきなり古民家カフェをオープンさせたところで、
住民の中には残念ながら、よそ者を快く思わない人もいます。
田舎の人は優しくて暖かいというのは妄想であり、
実際は排他的な人が多いというのも事実です。
その結果、古民家カフェの経営どころか村にいられなくなることもあります。
このように古民家カフェですが実際はそう簡単にはいかないのが実情です。
小さなカフェを開業。田舎の成功事例ポイントは?
田舎で古民家カフェを成功させたい場合、以下のようなポイントを意識することが大切です。
ベストな物件を見つけるまで粘る
田舎や地方でカフェを検討する場合は、勢いだけで進めるのは絶対にNGです。
古民家は買い手が付きづらく、安易に物件を買っても手放したいいと思ったときに全く売れません。不動産は処分できない限り、税金や維持費、手入れなどの負担が生じ続けます。
その結果、不動産=負動産となって時間的・精神的・経済的に負担がのしかかり続けます。
どうしても田舎でカフェを検討したいときは
テナントでの賃貸やリノベーションまでの費用込みで予算内で収まる、
ベストな物件が見つかるまで粘るようにしましょう。
まずは移住から始めてみる
古民家カフェを開くのなら結局その地域に移住をすることになります。
いきなり開業ではなく、シンプルに移住から始めてみるようにしましょう。
実際に住みながら住み心地や人の流れを実際に体験してから、
本当にここで商売できるのか考えていくことです。
週末だけ田舎に行く週末移住もおすすめです。
いきなり全てを一斉にスタートさせるのはリスクが大きくなっています。
撤退のラインを決めておく
カフェですが、失敗も多いことはしっかり理解しておきましょう。
赤字が続いているのに、まだまだ大丈夫と経営を続けていると、
どんどん赤字がふくらんでいきます。
例えば、赤字が半年続いたら廃業するなど
ある程度撤退のラインを決めておくことは大切です。
そうすることでまた別の場所で一からスタートもしやすくなります。
古民家カフェは憧れますが、憧れと現実は違うことは理解しておいてくださいね。
まとめ
古民家カフェは憧れますが、失敗例も多いのが現実です。
資金が足りなかったり、住民に受け入れられなかったりと、その理由は様々です。
少しでもリスクを減らすためにも成功事例のポイントを抑えることが大切です。
その中で古民家カフェに成功して、楽しいカフェ経営を目指すようにしてくださいね。