犬を飼おうと思ったときにネックになってくるのは【毎日の散歩】ですよね。
会社勤めをしていたりすると、毎日は大変です。
本当にみんな365日欠かさず散歩に連れて行っているのでしょうか?
犬の散歩には大切な役割がたくさん含まれているので、
極力毎日行くのがベストです。
もちろん吹雪や台風で散歩に出られない、という場合もありますが、
「小型犬だから週末だけ散歩すればいいや。」
という考え方はNGです。
どんな犬種でも、散歩に行かなくてよい犬はいない!と思って間違いないです。
この記事では、これから犬を飼おうと思っているあなたに向けて
・犬の散歩の役割や、
・犬に必要な一日の運動量、
・毎日散歩に行かないとどうなるか?
・もし散歩に行けない場合の対処方法などを
詳しくご紹介していきたいと思います。
犬の散歩 毎日行けない人どうしてる?室内犬・小型犬は大丈夫の嘘
よく小型犬だから(室内犬だから)あんまり散歩しなくても大丈夫だ、と言う人がいますが
それは大きな間違いです。
小型犬は、一日1回、30分程度の散歩が適当です。
長時間の散歩は逆に体に負担になってしまうので注意が必要です。
中型犬は、一日2回、1回につき30分程度の散歩がベストです。
とはいっても、2回連れ出すのは無理な場合がありますよね。
その場合は、「歩く」だけでなく「走る」という要素を多くしてあげると運動量もあがりストレス発散になります。
河川敷では、飼い主は自転車に乗って、犬は全力で走っている光景をたまに見かけます。
中型犬にもなると、多くの運動量を必要とするので、安全な場所で思い切り走らせてあげましょう。
大型犬になると、一日2回、1回につき60分程度。
相当な運動量を必要とします。もし大型犬を飼おうと考えている場合は
家族と散歩の係分担が可能か、など計画をたてる必要がありますね。
どうしても、犬の散歩に行けない日がある場合のおすすめの過ごし方は、この記事の後半でお話しますね。
犬の散歩 毎日行かないといけない4つの理由
ところで、犬はどうして散歩が毎日必要なのでしょうか。
それは、運動不足解消、という目的の他にも大切な役割がたくさんあるからなのです。
- トイレ・排泄
- マーキング(=社会性)
- 能の神経系を活発化させる(=リフレッシュ・ストレス発散)
- 飼い主との絆を深める
まずは、おトイレです。(犬がウンチをしたらきちんと片付けて持ち帰りましょうね)
それから自分の縄張りにオシッコをかけてマーキング(においづけ)します。
散歩に出て、あちこちのにおいを嗅いで、自分の行動範囲にはどんな仲間がいるのかを
きちんと把握し、自分のにおいをつけてアピールします。
また、散歩中にまわりの景色や環境を知ったり、他の犬に出会ったりすることで
犬のほうも非常に社会性が身につくのです。
家のなかばかりに閉じこもっている状況を想像してみてください。
運動不足になるだけでなく、気が滅入ったりストレスが溜まったりしませんか?
そして、久しぶりに外に出ると人と会話するときドギマギしたりしませんか?
実は犬も同じなのです。
室内を走り回っているだけでは、運動量も足りないし、飽きて退屈してしまいます。
外の空気を吸ったり、自然に触れあったり、いろんなにおいを嗅いだり、いろんな音を聞くと、
犬の脳の神経系が活発に活動をします。
すると、リフレッシュできて機嫌がよくなったり、
散歩中に飼い主と触れ合ったりコミュニケーションをとることで、
かみつき癖や無駄吠えなどの問題行動もぐっと軽減します。
また、外の世界に慣れることで社会性が身につくので、
旅行や買い物、ペットサロンなど家以外の場所に連れていっても、
すぐ場に慣れることができるようになるのです。
犬の散歩に行けない日の対処法。翌日を多めに/遊びの時間/別の人に頼む
もし犬の散歩に行けない日があった場合は、どう過ごしたら良いでしょう。
・翌日の散歩時間を多めにする
・家の中でできる遊びの時間をじゅうぶんにとってあげる
・近所の友人や知人に散歩を頼む
などの方法があります。
家で犬と遊ぶ場合は、なるべく走ったり運動量の多いものがよいでしょう。
フリスビーやボールなどを遠くになげて「とってこい」ゲームや、
高いところのものを鼻先でつついたり、キャッチしたりするジャンプのゲーム、
ロープを咥えて飼い主と引っ張り合いゲーム
などなど様々な遊び方があります。
皆さんいろいろ工夫して、愛犬と触れ合いの時間をもちつつ、運動不足の解消もおこなっています。
是非参考になさってくださいね。
「散歩に行かなくていい犬」はいない!ずっと散歩に行かないとどうなる?
冒頭で、どんな犬種の犬でもみんな散歩が必要
散歩にいかなくていい犬はいない、とお話しましたが
では、ずっと犬の散歩に行かなかった場合、犬はどうなってしまうのでしょうか。
まずは、運動不足から肥満になります。
犬の肥満って、人間と同じくいろんな病気・疾患の原因となります。
特に注意したいのが、糖尿病と関節炎です。
糖尿病になると、免疫が下がり感染症にかかりやすくなったり、腎不全や失明を引き起こします。
また体重が重くなると足の骨にかかる負担が大きくなり、足の関節に炎症が起きます。
そうすると痛みを感じて歩かなくなるので、ますます運動不足になりしまいには歩行困難に陥ってしまうのです。
さらに、散歩のときにしか排泄をしない、という癖がついた犬は、
もし散歩につれていってあげないとトイレをずっと我慢してしまいます。
その結果、膀胱炎になってしまう犬もいるので、注意しないといけませんね。
また、老犬になると散歩不足が原因で、認知症が進んでしまいます。
犬にも認知症があるのをご存じでしたか?
散歩に行って外界で受ける刺激や経験が脳を活性化するというお話をしましたが、
それがなくなり、ずっと室内の同じ景色と同じ遊びに飽きてしまうとと、
だんだんと脳を使わなくなるので、犬も認知症になってしまうのです。
それから、成犬や子犬でもストレスがたまるために、不機嫌になり、情緒不安定になります。
このへんも人間とまったく同じですね。
情緒不安定になるとどうなるかというと、飼い主に噛みついてきたり、無駄にキャンキャンと
吠えたり、臆病で神経質な性格になっていったり、飼い主を困らせる問題行動が増えてきます。
これから犬を飼う方も、いま犬を飼っている方も
犬の散歩は欠かさず毎日行くようにしましょうね。
まとめ
犬が散歩に行けないとこんなにも多くの病気と弊害が起こることがわかりました。
ほんとに人間と同じなんですね。
昔アルバイトをしていたギャラリーカフェには、看板犬のヨークシャーテリアがいましたが、
お客さんの少ない時間に散歩に連れていくのは、アルバイトの私の仕事でした。
そして、現在わたしの家のまわりには、河川敷があるのですが、
早朝や夜日が落ちる時間帯には犬を連れて歩いている人がとても多く、
犬たちも、向こうからやってくる相手に吠えてみたり、けん制してみたりと忙しそうです。
特に夏の暑い時期は、散歩の時間も日が落ちたあとの遅い時間帯になっているようです。
犬を飼おうか検討している方は、まず毎日の散歩はMUSTとして
それが楽しい日課として続けられるかどうか、をまず考えてみてはどうでしょうか。
飼い主のほうが負担になって、いやいや散歩に行っているようでは、
犬は敏感に飼い主の気持ちを察知しますから、犬も散歩を楽しめません。
飼い主のあなたも、犬といっしょに散歩することで、気分もリフレッシュできて、
運動不足も解消して、健康になれるなら、一石二鳥ですね。