鮮やかな色合いと深みでアクリル絵の具ですが、耐水性や屋外の耐久性はどのくらいか気になります。
アクリル絵の具は乾くと水に強く、耐水となります。
しかし、劣化もしやすい特徴があります。
アクリル絵の具を長持ちさせるためには
専用のコーティング剤を使って絵の具を保護してあげると良いでしょう。
ここではそんなアクリル絵の具の耐水・耐久性ついて解説をしていきます!
アクリル絵の具は水に強い?乾くと耐水なるが長持ちしない、洗濯不可
アクリル絵の具は「アクリル樹脂」という成分を使った絵の具になります。
アクリルは石油を原料とした成分であり、絵の具の中でも人気が高く広く認知をされた絵の具です。
アクリル絵の具の特徴としては以下のことが挙げられます。
・水に強い
アクリル絵の具ですが、非常に水に強いです。
乾燥するスピードも早く、すぐに固まり水を弾く成分となっています。
ただその分、水彩画のような朧げな表現には不向きであり、使い分ける必要があります。
またアクリル絵の具は乾くと水に強く耐水となりますが、劣化もしやすくなります。
長持ちをさせるためにはコーティング剤を用いるなどして、
アクリル絵の具を保護してあげると良いでしょう。
・重ね塗りもできる
アクリル絵の具は乾燥するのが早いので、手早く何度も重ね塗りをすることができます。
それにより油絵のような厚塗りの表現もすることができます。
・洗濯できない
アクリル絵の具ですが衣類についてしまうこともありますよね。
その状態で乾いてしまったら残念ながら洗濯で落とすことは難しいでしょう。
もしアクリル絵の具を落としたい場合には乾くまでが勝負です。
アクリル絵の具を落としたい場合、40℃から50℃のお湯を用意して、
酸素系の漂白剤を入れるようにしましょう。
そして、アクリル絵の具についた衣類をもみ洗いするようにします。
その後は綺麗な水ですすぐようにすることでなんとかアクリル絵の具を落とすことができます。
もしどうしても落ちないアクリル絵の具があれば、
その時はクリーニング店に依頼をしてプロに落としてもらうようにしましょう。
乾燥しやすく水に強い分、アクリル絵の具は衣類につくと大変です。
もし子供がアクリル絵の具を使う場合などは、
汚れてもよい服を着て使うようにしてくださいね。
アクリル絵の具の屋外耐久性はどれくらい?屋外壁面塗装用のペンキが最適
アクリル絵の具ですが屋外で使うとなると耐久性はどれくらいなのでしょうか?
結論から言うと屋外の環境にもよりますが、
耐久性としては5年から7年ほどになります。
アクリル絵の具は紫外線や雨には弱くなっています。
屋外に置いておくと劣化が激しくなるほか、ひび割れなども目立ってしまいます。
アクリル絵の具用のコーティング剤もありますが、それはあくまでも絵画用です。
もし屋外でアクリル絵の具の耐久性を気にせず使いたい場合、
『屋外壁面塗装用のペンキ』を使うほうがおすすめです。
ペンキはアクリル絵の具と違って、植物油で希釈されています。
アクリル絵の具を屋外で使うなら
最初から屋外壁面塗装用のペンキを使うほうが良いです。
屋外用のペンキなら
化学成分によってしっかりと剥がれにくく、
長期間の色落ちを防ぐことができるからです。
ただそれでも屋外で使うものは
気候や紫外線による劣化はしやすいです。
屋外壁面塗装用のペンキだとしても最低3回は重ね塗りをして、
その上からニスなどの塗料を塗ることでできるだけ耐久性を上げるようにしましょう。
まとめ
アクリル絵の具は色鮮やかで乾きやすいという特徴があります。
乾くと水には強いのですが、
耐久性は低いのでコーティング剤などを使って長持ちさせるようにしましょう。
また衣類に着いて乾いてしまうと落ちなくなってしまうので、
とにかく早めに手洗いをして落とすようにしてください。
また、アクリル絵の具の屋外での耐久性はそこまで高くありません。
屋外で使用するのであれば「屋外壁面塗装用のペンキ」を用いてしっかりと塗るようにしましょう。
塗料は用途に合わせて選んで、長く綺麗な状態を保つようにしてくださいね。