世界一高い山といえば?
ご存知、「エベレスト」ですよね。
最近では、有名人なども登頂に挑戦するようになり、
さらに脚光を浴びるようになったエベレスト。
登頂がとても難しいということは
聞いたことがあるものの、
どうしてそこまで登頂が危険だと言われているのか、
気になりますよね。
というわけで、今回は神秘の山、
エベレスト登山についてご紹介します!
そもそも、エベレストってなぜ危険なの?
エベレストは、インド北部のヒマラヤ山脈の中にあり、
国でいうと、中国とネパールにまたがっています。
世界最高峰で、標高はなんと8848m!
ちなみに中国では「チョモランマ」と呼ばれています。
エベレスト登山は、まさに登山家の憧れ。
世界最高峰、登頂の成功率が非常に低いからこそ、
神秘の山と言われています。
登頂が難しい理由はいくつもあり、
・酸素補給が困難
・登山資金が非常に高い
・過酷な環境
・厳しいトレーニングが必須
・登頂期間が長い
など、かなりハードルが高いのです。
中でも、酸素補給については
死に直結する大問題となります。
酸素ボンベをたくさん用意して、
細心の注意を払って登頂しなければなりません!
エベレストの酸素は薄い?
実は、今あなたがいる場所でも、
富士山でも、エベレストでも、
「酸素濃度」自体はほとんど変わらないんです!
でも、標高の高いところへ行くと、
「空気が薄いな…」なんて感じることがありますよね。
これは実際に空気が薄くなったからではなく、
「気圧」が関係しています。
標高が高くなると、気圧が低くなります。
気圧が低くなると、1回の呼吸で吸い込める
酸素の量が減ってしまうんです。
そのため、何回も呼吸をすることになり、
息が上がってしまいますよね。
これが「酸素が薄くなった!」と感じる仕組み
ということになります。
気圧の低下=酸素濃度の低下、
ではないということなのですね。
【酸素濃度】空気のある場所ならほぼ一定!だが上空になる程薄くなる
先ほど、酸素濃度はどこにいてもほとんど一定、
と言いましたが、例外もあります。
実は、高度約100kmを越えると、どんどん薄くなっていきます。
飛行機が飛んでいる高さが、約10kmになります。
100kmは大気圏を越えて、宇宙と呼ばれる範囲になります。
100km以内であればそこまで酸素濃度は一定ですが、
気圧がとんでもない数値になっていくので、
高いところに行けば行くほど、
生物の生存率は下がるということになります。
高所登山で血中酸素(飽和)濃度知るのにパルスオキシメーター必要?
体内の酸素が薄くなると、いわゆる「高山病」
と呼ばれる病気になってしまいます。
軽いものでは頭痛やめまいなど、
悪化すると肺や脳への影響もあり、非常に危険です。
高所は約2500m以上、と言われているので、
富士山の山頂を目指す方などは
特に気にする必要があります。
体内の血中酸素濃度を測るのには、
「パルスオキシメーター」という機械を使います。
必ずしも必須のアイテムではありませんが、
初心者の方、初めての山での登山、
高齢の方などは携帯するのがベスト。
その際は数値に頼りすぎず、こまめに休憩を取って、
高山病の自覚症状がないかチェックしながら登ってください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はエベレスト登山と、
高所での酸素濃度についてご紹介しました。
最近では、登山を趣味とする若い方も多いそう。
日常から離れ、澄んだ山の景色を眺めたり、
達成感や癒しを求めに行く方が増えているんだとか。
なかなかエベレストのような
最高峰レベルの登山に挑む方は少ないと思いますが、
富士山はもちろん、もっと難易度の低い山々でも、
危険はいっぱいです。
しっかりとトレーニングや知識を身につけて、
安全に楽しく登山ができると良いですね!