中学生で遅刻が多いと内申に響くでしょうか?
中学校からはテストの点数はもちろん、生活態度についても注意事項がたくさんあります。
それもこれも、すべては高校受験と内申書のためですね。
結論を先にいうと、
遅刻や早退は内申書にはほとんど影響ありません。
もちろん高校受験についても遅刻や欠席日数関係なく受験できます。
とはいえ、小中学校の義務教育とは違い、
高校受験で人生初の受験を迎える方も多いことでしょう。
そうなると朝が弱くて遅刻ばかりしている子供が心配になりますね。
しかし、親がどれほどうるさく言っても当の本人には伝わらず・・イライラMAX
①遅刻が増えると受験に響くのではと心配
↓
②ますます子供にうるさく言う
↓
③子供も意地になり学校に行かなくなる
このまま不登校にでもなったらと考え始めると、親は不安でたまりません。
そこで今回は、高校受験の内申書の中でも「遅刻・早退」に焦点を絞り、
高校受験で遅刻の影響。遅刻が多いと不利?遅刻日数・何回まで許される?
中学の「早退」は内申に響く?公立・私立の調査書「遅刻・早退」欄の有無
についてまとめています。
高校受験で遅刻の影響。遅刻が多いと不利?遅刻日数・何回まで許される?
まずは情報をはっきりさせるために、用語の定義について説明します。
あくまでも学校教育における定義ですよ。
出席とは・・学校の授業に出ること
遅刻とは・・学校の授業の始まりの時刻に遅れて登校すること
欠席とは・・出席の必要がある時に学校を休むこと
では高校受験において、遅刻は不利になるのでしょうか?
有名私立高校への出願資格を調べてみました。
・3年間の欠席合計が30日以内
・各学年における欠席日数が原則として7日以内
など明記している高等学校もあります。
「欠席」については細部規定している高校もあるようですが、
「遅刻」についてまで明確に規定している学校は見つかりませんでした。
普通の公立・私立高等学校を受験するなら、遅刻はそれほど気にしなくて良いです。
年間10日~30日以上遅刻を繰り返しているなど遅刻の常習犯となっている場合は、
個人面談等で「遅刻がどの程度受験に影響するか」相談しておくと良いでしょう。
中学の「早退」は内申に響く?公立・私立の調査書「遅刻・早退」欄の有無
次に、「早退は」どの程度内申に響くか?です。
ここでもまず先に、用語の定義をはっきりさせましょう。
早退とは・・学校の授業の終わりの時刻より早く下校すること
出席は、実のところ、学校にいた時間の長さは関係ありません。
ちょっとでも行けば出席となります。
つまり学校へ行けば「欠席」ではなく、「遅刻・早退」という扱いです。
早退も「欠席日数」としてカウントされないため、高校受験に影響はありません。
そして、先ほどあえて「学校に行けば」と記載しました。
義務教育で「出席」は教室で授業に出ることに限定はしていません。
現在多くの小・中学校では、保健室登校を認めています。
極端な話、学校へ行き「先生と立ち話をして帰る」でも出席として扱う学校も多いようです。
では遅刻や早退は公立高校受験に必要な調査書、内申書にどのように記載されるのでしょう?
最初に「遅刻や早退は内申書にはほとんど影響ありません」といいました。
実はこの調査書や内申書に「遅刻/早退」を記載する欄が無いからです。
私立高校の調査書、内申書についても公立高校に準じているところがほとんどです。
調べてみると難関私立高校では遅刻や早退の日数を求める学校もありました。
しかし、普通の高校に一般入試で受験するなら遅刻や早退は関係ありません。
まとめ
高校受験に、中学校の遅刻や早退は関係ありません。
一番重要なのは受験日の試験結果と面接です。
「欠席が多い」という理由だけで不合格になることはありません。
子供の受験は、自分の受験より気を使い疲れます。
わが家も子供の高校受験を2度経験し、まだ下に2人いる母親としてはまだまだ気が抜けません。
遅刻が増えるとこのまま不登校になるのでは・・という心配もありますよね。
不登校とは、特別の理由がなく欠席が30日以上続いている状態です。
遅刻しても学校に行ってくれるならまだ大丈夫!と少し肩の力を抜くことも必要です。
今の時代は自宅でのICT(情報通信技術)学習で出席扱いとする学校も増えています。
子供の状況によっては、率直に学校へ相談することがBESTでしょう。
学力さえキープしておけば一般入試での高校受験にはほぼ影響はありません。