近年のペットブームで、ペット可物件はさほど珍しくなくなってきました。
しかし、ペットは好きだし可愛いと思っていても、毎日夜遅くに鳴くことや、ベランダや庭などの防音環境が無い場所で鳴かれると…
ちょっと耐えられませんよね。
パッと思いつく対処法として、
・ 管理会社に相談する
・ 飼い主さんに直接言う
・ 保健所に連絡する
などが考えられますが…
こういった鳴き声は「騒音」に分類されますので、上記のどれを試してもダメだったー!という場合は、法的に対処が可能です!
どうしても耐えられなくなったら、法的手段もお試しください。
程度や状況について、以下で詳しくお話ししますね。
法的に、というとなんだか極論のような感じがしますが(いや、まぁ極論なんですけどね。笑)、常識のある飼い主さんなら、一度注意すれば鳴き声を外に漏らさないように気をつける工夫をする、しつけをやり直すなどの対処をしてくれることがほとんどです。
できるなら最初からやって!と思うかもしれませんが、ペットというのは飼い主さんがいるときには大人しく、いないときに寂しくてむだ吠えしてしまうというケースがあります。
飼い主さん自身も「まさかうちの子がそんなに鳴いていたなんて…!」と、注意してもらって初めて気づくのです。
気づいていないのですから、気をつけようがありませんよね。
しかしここで、「ペットが鳴くのは当たり前でしょう!」と、開き直る飼い主さんには、法的手段に出ることができます。
先ほど、「ペットの鳴き声は騒音」と申し上げましたが、ペットによって鳴き方はそれぞれ異なりますよね。
例えば犬の場合、ミニチュアダックスフンドやビーグルなどが音に敏感でよく吠えるとされています。
これは、もともと猟犬だったことも関係しているそうです。
DNA的に音に敏感なため、来客時のチャイムや外を走るパトカーのサイレンなどにもその都度反応し、鳴いてしまうのです。
また、チワワやヨークシャーテリアなどは体が小さいため警戒心が強く、同じく音に反応して吠えがちです。
「弱い犬ほど良く吠える」というのは、あながち間違いではないのですね。
さて、犬だけには限りませんが…
このペットたちの鳴き声を、「あなたがどれくらいまでなら我慢できるか」というところが今回のポイントとなります。
一般的に、「一般人が生活を送る上で我慢できる程度」のことを「受忍限度」と言います。
この受忍限度を超えたものが「違法」という認識です。
・ 鳴き声によって精神状態に支障をきたした
・ 睡眠不足になった
・ 仕事に支障が出るようになった
・ 退去を余儀なくされた
以上の場合は受忍限度を超えたとみなし慰謝料の請求や、退去にかかった費用の請求が可能です。
しかし、飼い主がこれに応じなかった場合は裁判にすることもできます。
その場合は、何時にどれくらいの音量でどれくらいの時間鳴いているかという鳴き声の録音などが必要となってきます。
そして裁判で勝てば、少額にとどまることが多いようではありますが、慰謝料が入ります。
裁判となると途端に面倒に感じる人が多いと思いますので、裁判になる前に穏便に対応してくれるのを願うばかりです…。
マンション犬の鳴き声の苦情!飼い主へ手紙の前に管理人(会社)へ
さて、極論からご紹介いたしましたが、一般的には管理人さんや管理会社へ苦情を言うのが一番ラクですよね。
その場合は以下の点に注意してみてください。
・匿名希望する
・「苦情」ではなく「心配」とする
まず、電話などで管理会社に連絡した場合に名前を聞かれるかもしれませんが、余計な逆恨みを避けるためにも、匿名にしておくことがおすすめです。
そして、「うるさいんですけどなんとか注意してください!」と苦情を入れるのではなく「ずっと吠えていて心配なので、一度様子を見てきていただきたいのですが…。」とした方が、管理会社としても動きやすいです。
またまた犬を例にあげますが、実際、犬が異様に鳴き続けるのには理由があります。
エサが貰えていない、暴行を加えられているなどの虐待以外の理由でむだ吠えしている場合、プロのトレーナーにしつけをやり直してもらうことで大きく改善されるのです。
しかし管理会社を通してもダメだった場合、直接手紙を書くという手段に出ることになるかと思います。
その場合も、あなたの身を守るために必ず匿名性を保ってください。
そして、感情的な文章にならないように気をつけましょう。
と言っても、迷惑しているという事実はきちんと伝えるべきです。
お宅のペットの鳴き声でどんな弊害が出ているか、改善してもらえないなら次は保健所や警察に相談するしかない、などの今後の具体的な手段も明らかにしておくと、あなたの本気度が伝わりやすいです。
その手紙を受け取って、相手がどう動くのか見極めましょう!
マンション騒音で近所迷惑受けた時の対策7選
騒音といえば、ペットの鳴き声だけではありませんよね。
では、いざ騒音問題の被害を受けたら…
試せる対策はどんなものがあるのかご紹介します。
1 直接の文句は言わない
再三申し上げておりますが、直接の文句は厳禁です…!
余計なトラブルの原因になりかねません。
2 状況を整理・把握して生活が鉢合わせしないようにする
家にいる時間をずらすことが可能であれば、それも一つの手です。
3 管理会社に相談し、住民全体への注意喚起として張り紙してもらう
一番やんわり注意できる方法です。
4 引っ越す
最終手段ですが、引越し先は慎重に選んでください。
5 イヤーマフ(耳当て)をする
手っ取り早く、耳を塞ぎましょう。
6 遮音シート(防音材)を貼る
結構効果あります!おすすめです!
7 家具の配置を変えてみる
防音シートは値段が高いなぁ…という場合はとりあえず模様替えしてみてください…!ベストな配置が見つかるかも…!
まとめ
いかがでしたか?
ペットの鳴き声・足音・話し声・テレビや音楽の音など…
騒音は、誰しもが経験する社会問題です。
ある程度まではお互い様で我慢し、受忍限度を超えないようお互いに気をつけて過ごせるといいですね。
そして、もしもあなたにクレームが来てしまった場合は、決して開き直らず大人の対応を目指してくださいね…!