家事については度々論争が上がりますよね。
家事を給料に換算すると、500万や1000万などとも言う人も多く、
男性と女性で意識の違いが見られます。
ただこの家事の給料換算ですが、はっきり言って無意味です。
もちろん専業主婦なら専業主婦で大変ではあるのですが、
ここではその給料換算について考えていきたいと思います。
専業主婦の年収換算が無意味と言われる理由3選
専業主婦の年収についてはよく話題にあがります。
確かに、ハウスキーパーという家事を仕事にしている人がいる以上、
専業主婦だって仕事だと思われたいと思う人がいるかもしれません。
ちなみに、ハウスキーパーを24時間365日雇うとその給料は1000万円を軽く超えます。
そのことから専業主婦の年収は1000万という人もいますが、
この年収換算ははっきり言って無意味だと思います。
その理由としては以下のことが挙げられます。
家事を給料換算がおかしい理由①給料を払う人がいない
まず、専業主婦については、当然給料を払う人がいません。
給料がないのに年収換算などをしたら、意識によって差が出るのが当然です。
評価をする人がいないのに、
個人のどんぶり勘定で意見を言っていたら話がまとまらないのは当然です。
家事を給料換算がおかしい理由②条件が違い過ぎる
専業主婦といってもその条件は人によって異なります。
世帯や子供の人数、子供が未就学児でしたら手間がかかる分を上乗せするのか、住まいは都市なのか地方なのか暮らす地域によっても条件が変わります。
また、最近では家電も便利になっており、便利な最新家電の有無によっても家事の大変さは違いますよね。
このように条件が違い過ぎるのに一律で家事の年収換算をしようというのはおかしな話です。
家事を給料換算がおかしい理由③夫や実家が手伝うとどうなるのか
そして専業主婦とはいえ、夫や実家の手伝いを得られる人はどうなのでしょうか?
夫が手伝った分、家事の給料はどんどん下がっていくのか、それとも据え置きなのか?
また、どの家事を手伝うと、給料にはどのような違いが出てくるのでしょう。
このように家事を年収換算すると不確定なことが多過ぎて整合性を取ることができません。
もともと給料が出ない家事を年収で考えること自体に無理があります。
専業主婦だって給料が欲しい!専業主婦の年収は「夫の年収÷2」!?
ただそうは言っても納得できない人も多いでしょう。
専業主婦だって給料が欲しい!その権利がある!と思っている方はいるでしょう。
そこで、ここでは専業主婦の適切な年収について考えてみます。
結論から言えば、
専業主婦の年収は「夫の年収÷2」が妥当ではないでしょうか。
解説していきます。
まず、専業主婦の年収ですが、一律のものと考えると無理があります。
上記のように各家庭によってあまりにも条件が違い過ぎるからですね。
そして、専業主婦の妻が家を守ってくれているからこそ、
夫が働けているということはあります。
家事を給料換算をするのであれば、
家族を「1つの会社」と考えることです。
家族を会社として捉えた場合、
外に働きに出ている夫は現場職、
専業主婦の妻は夫が働ける環境を整える総務・経理、と考えることができます。
現場仕事も内勤仕事も、どちらも仕事として大切であり優劣はありません。
一律いくらと考えるのではなく、
夫がしっかり稼げる環境を作り出す妻は優秀ですし、
2人いるからこそ会社(家庭)が成り立つわけです。
そう考えると、
「専業主婦の年収=夫の年収÷2」が妥当と言えるのです。
ちなみに、年金の話ですが、
夫婦が離婚をした場合、夫婦でもらえる「年金の二分の一」を妻は受け取ることができます。
専業主婦で年金を納めていない妻でも、年金は夫婦で半分ずつ折半となるのです。
年金を管轄する国の考えも、夫婦で二分の一ずつなのですから、
家事の年収換算も「夫の年収の二分の一」で考えるのがちょうどよいのではないでしょうか。
まとめ
家事を給料換算しようとすると何かとおかしなことが多いです。
まず給料を払う人がいませんし、評価をする人もいません。
全てがどんぶり勘定ですので議論がまとまらないのは当然です。
ただ専業主婦が家庭を支えることで夫が仕事をできるのも事実です。
ですから、家事の年収は「夫の年収÷2」が妥当ではないでしょうか?
ですがこれも一案に過ぎず、なかなか議論として完結することはなさそうですね…。